妹と幼馴染と時々後輩「りぶねす・第5巻」




知る人ぞ知る体当たり漫画家・船津紳平先生の初単行本「はじめての田中論理」。知る人ぞ知ると言いつつ、週マガの巻末で編集のフジカワさんと一緒に何やかんやトライしていた・・・ってのを知らなければ本当に知らないかもしれません。いや、むしろそっちの方で有名かもしれないですけど。
基本的にはギャグです。田中論理という勉強しかしてこなかった主人公が人を好きになるというお話。勉強しかしてこなかったということで、恋愛アプローチがかなりおかしいです。一応ラブコメらしいですが、ほぼほぼギャグです。田中論理くんが一方的なラブを送り付けているだけですからね。そら向こうの妹さんからストーカー扱いされますわ。論理で恋を語っても結局はロンリーってね、がははははは!!!←
余談ですが作中で妹キャラが2人出てきます。2人とも超可愛いです。あと、論理くんの「最短で付き合って、最短で結婚して、残りの人生をより長く五十嵐さん(←好きな子)と過ごしたい」ってのはわりと名言だと思いました。












あの男が憎い・・・・!

ちなみに田中論理はマガスペ連載でした。こちらはマガスペで連載中の「りぶねす」マガスペについては・・・・連載中という言葉が難しいですね。来年には休刊するそうです。全ての行き先がどうなっているのかよく分かっていませんが、看板漫画となっている「りぶねす」はマガポケで続くとのことです。個人的には、わりと複雑な気分ですけども。りぶねすは良い作品なので続くだけでもありがたいと思います。


まこっちんの初表紙

妹大好き芸人、じゃなかった・・・・お兄ちゃんがとにかく妹を溺愛する漫画。兄のテツ、妹のカスミ、そしてテツの幼馴染でもあるアスカの3人の物語もついに5巻までやってきました。やってることは変わらず、ただし微妙な距離感などは変わりつつ、周囲の人間関係も変わりつつ、お話が進んできています。
幼馴染か新しい女か、なーんてのはよくある恋愛物語。最近、悲しい物語もありましたし、サマー・ソルト・ターンでは大正義幼馴染を倒してしまう褐色娘も登場したりもしています。ただ、りぶねすは幼馴染と妹の戦いなので、いわゆる俺妹的なパターンとなるわけで・・・・。まぁ、俺妹の場合はとんでもないハーレムな気がしないこともないですし、まさかの終わり方なので、物語として比較するには手ごわいなとも思います。←そもそも、りぶねすの兄妹はお互いにデレデレなので






個人的にはアスカを応援しています

正式にはカスミの友人のまこっちん派ではありますが、りぶねすΔ(デルタ)についてはアスカを応援しています。健気。超健気。そして貧乳!※カスミが巨乳でアスカが貧乳なので巨貧代理戦争勃発してます(嘘)
ずーっと、本当にずーっと、テツが好きだったアスカ。それでも家族愛に跳ね返されてきました。とはいえ、テツもカスミ抜きならアスカが・・・・という部分もあるのが何とももどかしい。何故かりぶねすのエロ担当となっている気がしないでもないですが、とりあえずアスカを応援していますよ。なお、5巻ではテツを裸にしてなんやかんやして、本編としての出番がほぼ終わりという状況でしたが。この勝負、本当に勝てるのだろうか???
※本編とは別の5巻おまけ話ではアスカ大活躍でした!!!カスミにエロの手ほどきをしていました。さすがエロ担当のアスカ!!!(風評被害





カスミと七瀬くん

一方、最近のカスミは七瀬くんとちょっと近いですね。カスミがボランティアで幼稚園の子供たちと遊び、何故か七瀬くんがいたわけですが。妹想いの良い奴・七瀬くん、という雰囲気を出して作中には登場しているものの、もしかすると本当はカスミ目当てのゲス野郎なのではないかと勘ぐったりもしています。←そんな描写はありません
いつも学校で見る七瀬くんと、幼稚園で妹のために大活躍する七瀬くん。どちらも七瀬くんですが、そんなちょっとしたギャップがいいですね。特に、妹想いであり、妹のためなら何でも頑張る!という姿がどこかテツを思い起こさせ・・・・カスミも心を開いているような気もします。なにより「二人だけの秘密」があるというのは大きいような気はします。




だからこそ、あの男(テツ)が大暴走するわけですが・・・・。







アスカ嫉妬中

お話的には、5巻途中で勝手にカスミたちの林間学校についていくという流れになります。本当はそのテの暴走を止めるのもアスカの役目なのですが、新しい女(のりちゃん・カスミの友人)のちょっと嫉妬してしまいました。うん、だからといって妹の林間学校にまで行くなよ・・・・。
なお、カスミと七瀬の秘密共有→のりちゃん「カスミに何かあったのでは?」→テツに相談(ミス1)→テツがアスカに相談→アスカがのりちゃんに嫉妬?(ミス2)→テツが暴走して林間学校へ、という流れです。アスカもアスカで、のりちゃんくらいに嫉妬しなくても・・・・と思いますが。とはいえ、個人的にはテツが大問題だと思うんですよ。確かにテツはカスミにとって大切な家族ですけど、ぶっちゃけテツだけ存在がイビツなんですよね。他の皆はパズルのピースが上手くはまっているのに、テツだけ、テツのピースだけあっちの方向に向いてしまっているというか。
もしテツがもう少しアスカに向き合えたのなら、この作品は完成されたパズルになるでしょう。まぁ、それではりぶねすではないんですけどね。とはいえ、カスミも七瀬くんに出会って成長?しているのに、テツだけ成長できていない。そういう意味では、テツが一番の問題であり、テツが一番かわいそうなのかもしれません。捉え方は人それぞれですが・・・・。←アスカ派としての意見



りぶねすが、テツの成長物語であってほしい・・・・。









さて、ここで残りの問題はのりちゃんですよ、のりちゃん。アスカの嫉妬を引き起こし、テツの暴走を生み出すことになってしまったわけです。ちょっとくらい反省してもらいたい。そもそも、のりちゃんて誰だよ!!カスミのお友達だよ!!!



のりちゃん

可愛い子だよ!!!
カスミを含めた4人娘の一人ですが、わりとアホの子、元気な子。かっこいい男の子に告白されて、それを「フるのがかっこよさそう」というだけでフったアホの子。だが、それが可愛い。薄い本で真っ先になんやかんやされるタイプじゃないかと思う、というだけで分かってもらえれば嬉しいです。カバー裏の、のりちゃんアホの子エピソードも可愛いかったので必読です。


お前がテツに惚れてどうする

あと、何故かのりちゃんがテツに惹かれていく展開の5巻だったわけですけど。お前がテツに惚れてどうする・・・・。いや、ここから後輩ののりちゃん(アホ)が大逆転したら伝説になるとは思うけども。君の入る隙間は1ミクロンも残っていないのだよ・・・。でも、何か今後、りぶねすの愛されキャラで突っ切ってほしい気もする。









もう5巻なのか、まだ5巻なのか。ますます女の子たちの可愛さに磨きがかかっていく作品となってきました。さすがはマガスペの看板漫画!!!まぁ、看板をかけるところがなくなってしまうんですけどね・・・・。
カスミもちょっと成長したりしているような気もしますし、七瀬くんともしかしたら?なーんてのもあり得る気がしてきました。でも、七瀬くんはもう少し髪を切った方がいいぞ(←おっさんからの意見)。最初はテツ、カスミの物語だったものが、アスカが加わり、カスミの友達だったり七瀬くんだったりも出てきて、賑やかな物語になってきましたね。よいことです。どこかで、誰かのスピンオフ話とかあったら面白いですけどね。それはそれとして、いつになったらアニメ化するんだろう。



Q:チバちゃん先輩に全く言及しないのは何故ですか?
A:誰だ、そいつ。

まこっちんは譲らない。あの男が憎い・・・・!!