人妻と書いてエロいと読む「まんなかのりっくん・第1巻」※ほんわかホームコメディです


f:id:toldo13:20170827002834j:plain
家族ってなんかヘン!

土塚理弘先生が10年以上もの間ネタをあたためてきたホームコメディ「まんなかのりっくん」。10年前ってバンブーをやってた頃ですかね?かなり昔だなあと思ってしまいますが、むしろそれだけネタとして積み重ねた内容があるとも言えます。
表紙には、土塚先生の作品でよく見るネコのような生き物。そして、その真ん中には主人公のりっくん。

f:id:toldo13:20170827003358j:plain
なんか渋い子・りっくん

時は1980年代くらい。つまりは、バブルのちょい前くらい。田舎に住む5人家族(明日月家)のみんながワイワイやる心温まるホームコメディとなっています。
主人公のりっくんは、明日月家の長男。そして、言うことがどこかオッサン臭く、味の好みにうるさい少年。晩御飯のおかずに「春菊の天ぷら」を所望する小学生とかどこにいるんだろうね。
時代が時代なら、親が海原雄山なら確実に争ってましたね。まぁ、現実はそんな怖い父親はおらず、ちょっと抜けた感じの父親が、子供にかっこつけたい感じの父親がいるだけ。


f:id:toldo13:20170827005009j:plain
妹のうな

父親、母親、そしてりっくんと二人の妹。とりあえず、この二人の妹が可愛いです。長男のりっくん(りく)。長女のくう。次女のうな。りく・くう・うなの3兄妹が作品にかなりいい味を出しています。余談ですが、作中ではお母さんが妊娠しており、その子供にどんな名前を付けるのかがちょっと楽しみです。
長女のくうはしっかり者のお姉さんですが、りっくんはそんな生意気な妹にいつもプンスカしてます。そもそも腕力で妹に負けてるんですけど、時たまお兄ちゃんをやってるりっくんをちょっと尊敬したりはしているようです。そんなところが可愛い。
一方、次女のうなは、りっくんに逆らったりしない・・・・んですけど、何を考えてるのかがよく分からないパターン。



個人的には、下世話な部分のないクレしんを読んでいるイメージに近かったですかね。もう金曜日のテレ朝19時半の枠を譲ってもいいのでは?ってレベル。まぁ、実績は向こうの方が上ですけどね。





確実にこの作品が上回っている点を挙げるとすれば






f:id:toldo13:20170827003821j:plain
美人ママ

お母さんが可愛い
すでに3人仕込んだとは思えない、妊娠しているので4人目まで仕込んだとは思えないほどに可愛いお母さんなんですよ。バブル期の田舎にこんな美人がいようとは。
はっきり言っておきます。掲載紙のモーニングに登場する女子の中でもダントツ可愛いです。4人も仕込みたくなる気持ちも分かるよ、お父さん!!!できればNTRで薄い本を頼むよ、誰か!!!!!

f:id:toldo13:20170827003259j:plain
ママとしての人間臭さ

りっくんの言動に面倒だなという本音もあります。まぁ、お母さんですからね。この、含んだ笑みも可愛い。何もかもが可愛い。

f:id:toldo13:20170827003018j:plain
風呂上がり

本当に1980年代か!?
こ、こんなエロかわママンが俺も欲しかったよ・・・・。







作品としては、明日月家の山に祭られてる神さまとか、その神さまに操られてるネコとか、そんな話もあったりします。むしろ、そっちがメインか?
とはいえ、りっくんが元気な少年として子供時代のど真ん中をいきいきと過ごす様、妹たちのいちいち可愛い姿も見どころ。むしろ、りっくんより妹たちの人気の方が高かったりして?他にも、昔懐かしいと思う話もあったりしますし、学校の先生のクセもすごい。そんな漫画です。昔懐かしいネタは2巻以降かな?
ホームコメディだぞと、モーニングの真ん中で叫んでる作品です。ただまぁ、やはりお母さんがエロくて、可愛いことはどうしても推したい。俺の中のど真ん中のりっくんが、りっくんしてます。←?? 現在、アホガール徒然チルドレンが15分アニメをやってますが、まどからマドカちゃんと一緒に15分アニメを同じ枠でやったりすると面白いと思いますが・・・・。でも、金曜テレ朝19時半を目指しましょう!打倒クレしん!!



正論は剣よりも強し「オオカミの子・第1巻」

今更ながらけものフレンズをまともに見ています。平日の朝にテレ東でやっているというのが大きな理由なんですけど、朝起きて朝ご飯を食べてる時に見るとちょうどいいです。散々言われていることではありますが、結構クセになりますね。面白いです。
自分が子供の頃って、夏休みにアニメや特撮の再放送をやってたんですけど、今ってあまり無いんですかね?それとも、今の子供達って、平日にニュースとかワイドショーとか見てるんですか??どうしているんでしょう・・・・。
まぁ、けものフレンズを朝に見ることができるだけ幸せともいえますが。







f:id:toldo13:20170820225529j:plain
役立たず(ど直球)

さて、オオカミのフレンズ・・・・ではなく「オオカミの子」の1巻が出ました。ヤンマガサードで連載しており、ファンタジー感あふれる世界観、直視したくない正論が身に染みる作品となっています。世の中、子供の正論が一番怖いね・・・・。


オオカミの子

ペンは剣よりも強しなんて言いますけど、子供のど正論の方が強い気がします。作品としても、騎士(剣)よりも子供のど正論が勝る作品です。
まぁとにかく第一印象として、子供が会心の一撃で罵ってくる表紙が印象的。ビックりするほど子供の言葉が強いです。帯文の紹介は見もの。


f:id:toldo13:20170820225854j:plain
ウル子語録

人生は一度しかないからこそ失敗は許されないんだよ
できるかできないかじゃなくて、やるかやらないかなんだよ
働いたら?


やかましいわ!!・・・・と言えたらどんなに楽か。
いやー、子供にこんなことを言われた日にはって感じです。大人から言われたら喧嘩でもしてしまいそうですけど、子供の言うことなので言い返すのも大変。
有名漫画「よつばと!」でも主人公のよつばが煽ってくることは多々ありますが、「オオカミの子」はとにかく正論を言ってきます。時折、お前が言うなよ・・・・ってこともありますが、謎の説得力が妙に怖い。


f:id:toldo13:20170820230430j:plain
魔王を倒すのだ

この作品は、一人の少女と一人の騎士が旅をするお話。仕事を探していた騎士・ディンゴが、護衛としてウル子という女の子と旅をするお話。
ちなみに、旅をすることになったのは、ウル子が「魔王を倒したい」という目的から。そうなると普通は大冒険へ!!・・・・となるのが筋ですけど、そもそも世界が割と平和なのと、少女が特に戦うわけではないので、のんびりとした物語となっています。唯一刺激的なのが「ウル子の暴言」。魔王を倒すとか夢見るようなことを言っている子供が、一番夢を見ていないってどういうことよ。

f:id:toldo13:20170820231157j:plain
おそらくファンタジー

もちろんモンスターも出ますが、1巻で出てきたモンスターは割と良いやつでした。あれ、こいつ以外のモンスターって見てないな。
申し訳程度のファンタジー感を醸し出してくれたこのモンスターとは、町民が仲良くなって終わっているっぽいです(それでいいのか?)。あとは、盗賊なんてのも出てますが、ウル子の「働いたら?」の一言に打ちのめされてます。





f:id:toldo13:20170820230033j:plain
握りこぶしじゃ握手はできない

ど正論言いやがって・・・・。作品的な醍醐味は、やはり各話必ずウル子が良さげなことを言うこと。それが某みつをとは違って心に響かない。突き刺してくる。というか、握りこぶしじゃ~って言ってるこの子が真っ先に殴りかかってましたが。







ギャグ漫画として良質。そして、ウル子の発言がかなり特徴的な作品ですけど、それと同じくらい、護衛のディンゴも逸材であることは見逃せません。話が進むにつれ、彼のツッコミの能力が上がり、心の強さも上がっています。そもそも、物語として致命的な課題があるのがわりと見どころかもしれません。←ネタバレなので読んでください。
ウル子が本当のことを知ったらどうなるでしょうね。いつか現実を見てもらいたいものです。
まぁ、その時はその時で、ディンゴが死ぬだけですが。



風俗王に俺はなる!!!「匿名の彼女たち・最終話」




ついに終わってしまった・・・・。
ヤンマガが誇る風俗叙情詩「匿名の彼女たち」、またの名を「風俗版孤独のグルメ。2011年から続く風俗ぶらり旅が終わってしまいました。66話、全6巻、よく続いたなと割と本気で思います。
いくらヤンマガとはいえ、テーマが風俗ってのはなかなか攻めいてましたね。不定期連載ながらヤンマガでもかなり人気が高かったと思うのですが、突然最終回を月刊ヤンマガでやると告知し、6月~8月の3か月で最終シリーズをやることに。長く続いたとも言えますが、まだまだ続けられたとも言えますし、時代が時代だから終わったのだとも取れます。まぁ、もっとエロいことをやっているヤンマガ作品とかたくさんあるんですけどね。





f:id:toldo13:20170819190220j:plain
内示はいつも、突然に

山下貴大33歳、趣味・風俗。そんな彼が、月刊ヤンマガに飛ばされると共に、エチオピアへと飛ばされることになります(出世コースとのことですが)。
なお、最後のヤンマガのお話が「ヤク中の女」という社会派のお話でした。それがヤンマガ連載の最後でいいのかな?とも思ったのですが、いつかはやりたかった内容なのでしょう。なんせ、社会派漫画ですから。

f:id:toldo13:20170819190221j:plain
ゲソから始まる物語・第64話

さて、社会派漫画としての階段をのぼりつめた作品として、最後の3話で何をみせてくれるのか。そんな期待を込めて始まったのが、まさかの「郷田さん物語」でした。しかも3か月連続。※郷田さんは山下の後輩でサブレギュラーです。
わざわざ説明しなくても知ってるぞと言われそうですが、「匿名の彼女たち」では単発話じゃなかったお話がこれまで2回しかありません。1つは2巻収録の第21話、第22話。もう1つは第43話、第44話。そして3回目となる今回が第64話~第66話(3話連続は初!)。ちょうど20話あたりで続き物を描いています。常識でしたね。
ここで重要なのが、実はこれまでの2回で郷田さんが出てきていたということ。そして、最終シリーズも郷田さんが出てくると序盤で分かるのですが、それがゲソを食った場面だったりします。この店へは、第43話にて郷田さんとゲソを食べてます。優秀な匿名の彼女たちファンは思ったはずです。

f:id:toldo13:20170819190229j:plain
ゲソから始まる物語・第43話





ああ・・・・最終シリーズはやはり郷田さんだな、と。





f:id:toldo13:20170819182252j:plain
最初はちょっとした話

郷田さんの初登場は第21話。山下が後輩として指導した女の子だと紹介され、山下の同期と付き合い始めたという流れ。まぁ、第43話で別れたことが明らかにされていますが。
ここでは山下が他人と深く付き合うことを避けてきたことが示唆され、それが後々の郷田さんとの恋物語?に深くかかわっていくことに。風俗が大好きな山下だからこそ、女性とは割り切った考えで生きてきたというわけで。彼女や家族を持つことに、どこか及び腰な主人公がそこにはいました。

f:id:toldo13:20170819182454j:plain
君が好きだから

そこから、第43話で郷田さんのデリヘル堕ちが発覚します。普通のOLだって風俗やるんやで、君の隣の女の子も?・・・・なんてことを問うた社会派物語。その流れからまさか山下の告白イベントが発生するとは思いませんでしたね。
ここでは残念ながら付き合うことはなく、もちろん突きあうこともなく。むしろ、色々とお互いに思わせぶりな雰囲気なまま、郷田さんは彼女は会社を辞めていきます。話は本筋からずれますが、自分の知り合いがそういうお店に出てたらどう思いますかね?意外と興奮するかもしれませんが・・・・。

f:id:toldo13:20170819182913j:plain
郷田さんがデリった理由

ちなみに、第44話では彼女が会社を辞めた理由が噂されていました。弟が事故っただの、父親が倒れただの。会社の噂なんて適当なもので、本当に裏取りしたのかさえ分かりません。山下も思ったはずです。こういう真偽不明な理由が噂話になるところが会社の嫌なところだなって。












f:id:toldo13:20170819190223j:plain
倒れた父親

本当でしたけど。
会社の噂すげー!!!第65話で明らかになった郷田さんちの家庭事情。本当に父親が倒れていました。もっと言っておくべきことは、山下が過去の経歴書を使って郷田さんの実家へ行ったという犯罪まがいの手法をとったこと(※やってはいけません)。それほど会いたかった女性だったということ。郷田パパが巨根だったということ。

f:id:toldo13:20170819190225j:plain
抱きつ抱かれつ

まぁ、なんやかんやあって、二人は結ばれることに(身体のみ)。ここから本当のテーマの?好きだ嫌いだという深い深い話になりますが、その辺は割愛。とりあえず、愛が恥丘を救うのって難しいことなんだね(しみじみ)。





f:id:toldo13:20170819190226j:plain
エチオピアに風俗はあるかな?

複雑な心情もあって、ぶっちゃけ結婚するようなことにはなってません。そこから衝撃的な展開を迎えますが、わりと衝撃的な展開となりますが、とりあえず山下は単身エチオピア行くことに(4年ほど)。風俗王になるために、海外の風俗を見に行った・・・・わけではなく、普通に転勤で行きました。
最終巻となる第6巻では、描き下ろしがあるようなので、エチオピア風俗とかやったら面白いなとは思ってますが・・・・。

f:id:toldo13:20170820040335j:plain
これも一つのサラリーマン物語

そして、最後の最後。山下の背中で終わるこの風俗叙情詩。ああ、山下の風俗物語はまだまだ続くんだな、孤独のグルメでありそうだなと思わせた最後の一コマ。
続けてほしいな~と思うんですけど、終わってしまうこの作品。この先は君たちの番だぞと言って、言って・・・・・・・・・・・るかは分かりませんが、風情のある最後でした。このまま結婚もせずに風俗王にでもなってほしいものですね。まぁ、俺が風俗王だって奴、この世にめっちゃいると思いますが。









f:id:toldo13:20170819190222j:plain
衝撃的告白

あと、雑誌のコメントでしか近況などは知ることはできませんが、何気に最後の方でとんでもない事実が発覚しています。

「取材費でタダで風俗いけますよ」と騙されて始まったこの漫画も、次号最終回です。(2017年8月号巻末コメントより)

取材費が出てなかった!!
絶対に編集さんと取材費で風俗に行ってると思ってました。誤解していたこと、この場でお詫びします。
逆に、話を描くときに取材していたのかが気になりますね。取材費が出ないからと言って取材しないとは思えませんが。まぁ、それって取材じゃなくてただただ遊んでるだけとも言えますが。取材費が出ないとはいえ、五十嵐健三先生と一緒に行ってみたいという欲求はあるので、今度連れて行ってください(私信)。








今思うと、よく6巻も続いたなと思います(良い意味で)。野球と政治と宗教の話はするなとサラリーマンはよく言われますが、とりあえずゴルフか風俗の話をしておけば何とかなる職業でもあります。だからこそヤンマガのオアシスとして、この作品は続いてきたのかなと思います。
まぁ、ヤンマガにはまだ、ハアハア言う長期連載もありますし、セックスして女性の命を救うびゅるびゅる漫画もあります。最近は若手漫画家さんによる手品パンツ漫画、女教師になぜか変態行為をする漫画もあります。女性読者層とかどうなってるんだろう?と本気で思う雑誌ですが、そこに「匿名の彼女たち」という一つの風が吹いていたことを忘れてはいけません。
そして、ヤンマガの生きる伝説がここに幕を閉じました。まぁ、風俗漫画だったのでマクがなかった可能性もありますが。ガハハハハハ!!!



君が何者かになれた日「アニメタ!」


f:id:toldo13:20170815011353j:plainf:id:toldo13:20170815011424j:plainf:id:toldo13:20170815011513j:plain

「アニメタ!」はいいものだ。そんなことを第1話からずっと言い続けているような気がします。





この作品が2015年の月刊モーニング・ツー8月号から連載された頃からずーっと言い続けてます。アニメが好きだからこの作品が好きなのかもしれません。主人公が魅力的だから好きなのかもしれません。登場キャラがアニメに対して愛溢れているから好きなのかもしれません。まぁ、とにかく好きだとしか言いようがありません。


f:id:toldo13:20170807222602j:plain
好きで選んだ仕事で死ねるなら

作品としては、主人公の真田幸(通称:ユキムラ)による『ゼロから始めるアニメーター仕事』といったもの。なーんもなかった学生時代に、たまたま見たアニメ「王立少女パンナコッタ」(←作中劇)。パンナコッタに心を奪われ、パンナコッタを作った制作会社にアニメーターとして就職するお話・・・・です。
連載開始時期がちょうど白い箱が話題になった頃だったかと思います。あちらはアニメの制作を、こちらはアニメーターの仕事を中心に描いています。



愛があれば何でもできるか。
愛があれば技術がなくてもアニメーターとして生きていけるか。
愛は地球を救うか分からないけれど、アニメ愛を全力投球してアニメ制作している奴らがいるんだぞ、って作品だと思ってます。現状の業界の厳しさも描きつつ、能力様々な人たちもおりつつ、その上で主人公の成長を描いた傑作です。














f:id:toldo13:20151223011838j:plain
愛を見つけた日

漫画でもアニメでも、どこかの時点で「好きな物」を見つけたタイミングがあったのだと思います。『オタクは気付いたらなってるんだ』とは某班目さんのお言葉。ただ、そうであってもオタクになる前のどこかで「好きな物」に出会ったタイミングがあるはず。
主人公のユキムラは、パンナコッタとの出会いがそのタイミングでした。そこから、キャラや物語のみならず、映像の方へ興味が向いていくことに。普通であれば、好きなものを仕事にすることがない人ばかりだと思います。しかし、愛を持ったまま、ユキムラは好きな物を仕事にしました。





f:id:toldo13:20151223010937j:plain
アニメは愛でできてんだよ

で、ユキムラを採用したのが、この九条監督。パンナコッタを作った天才監督となんやかんやある人であり、とにかくアニメ愛の塊みたいな人。そして、何を思ったか、アニメに命をかけられるだけの馬鹿を採用しようとした結果、ユキムラを採用。・・・・なお、ユキムラは作画素人。本当に採用してよかったんですか、監督!?
ただまぁ、ユキムラのちょっとした才能を見抜いた人でもあるわけで。愛ある馬鹿のちょっとした才能に賭けてみたことで、ユキムラの就職が叶ったということになります。
ちなみに九条監督自身がユキムラを指導するようなことはあまりありません。そのあたりは、アニメの制作会社として真っ当に・・・・いや、真っ当じゃないかもしれませんが、ユキムラ育成計画を実施しています。スポコン・アニメーター物語とはよく言ったものです。

f:id:toldo13:20170807222559j:plain
アニメの作り方

そんなわけで、アニメーター制作のお仕事漫画になります。単行本にはアニメの作り方~なんてものも載ってます。
作品を読んでいると、作者の花村ヤソ先生がやたらとアニメ制作に詳しいな~と思うことが多いです。それもそのはず、花村ヤソ先生は元アニメーターだそうで。携わった作品の偉大なこと偉大なこと(ヱヴァとか)。さすがに自分が経験してきたからか、かなりリアルなお話が描かれています。作者の経験が物語の説得力につながるという珍しい例かもしれません。←そうでもないか?







f:id:toldo13:20170807002420j:plain
現状を知っているからこそ

クールジャパンとは何なのかと思うほどに、現場は大変なことになっているようで。
作中では、頭を抱えたくなるほどにユキムラの給料がやばいことになっていることが描かれ、それは業界全体での問題だと示唆されている場面があります。というか、ユキムラに誰か救援物資を与えてあげてほしい・・・・。まぁ、九条監督もそれは理解しており、「好きでやっている仕事でも見合った額を」と言っています。これを理解していないのって経産省くらいじゃないか?
なんか怨念?がこもっているような気もするので、花村先生とかどういう生活だったのでしょうね?

f:id:toldo13:20170807002151j:plain
何者かになれた日

さて、この作品の宣伝を見ていると、元アニメーターが描くアニメーター漫画、業界困窮物語、お仕事漫画、そんな言葉で飾られています。
でも、作品としての面白さの本質ってそこではなくて、普通に花村ヤソ先生が描くストーリーが良いと思うわけですよ。なーんにも技術を持っていなかった少女が、愛を武器に突っ走っていく。業界のイロハを知らず、アニメの作り方を知らず、動画としての画の作り方も知らず。それでも愛と努力と根性で、好きなアニメに向かうわけです。
そして、自分の作った画がアニメとしてTVに放映される。





愛しか持ってなかった少女が、自らの仕事で何かを残せた。





偉業を成し遂げたわけでもないですが、ユキムラは自分の仕事を目にすることで、アニメーターとしての一歩を踏みしめることになります。それに近い感覚って、きっと誰しもが一度は噛みしめたことがあるのではないでしょうか。その感覚を共有できる漫画、何者かになれた日を共感できる漫画になっている・・・・と思います。やりがいってこういうことなのかもしれませんね。









社畜漫画ではあるなと思いますが、社畜を絶賛するような漫画ではありません(アニメーター社畜問題は業界の問題です)。仕事をしていれば辛いことだってある。それをどう乗り切るかを描いた漫画だと思います。
アニメを作る人たちそれぞれの物語も描かれつつ、新人たちの葛藤があったり、家族とのお話もあったり。それでいて、アニメの作り方を知ることができるような漫画です。ちなみに、ユキムラと対比されるような新人が二人ほどいますが、こいつらとの関係も見もの。こんな奴もいるんだろうなぁ・・・・という感情がわくかもしれません。
熱い漫画だと思います。面白さが複雑に絡みすぎていて、伝えきれていないような気もしますが、超オススメです!!



青春のきらめきプライスレス「ちはやふる・第35巻」


f:id:toldo13:20170813121111j:plain
映画も楽しみですね

青春のきらめきプライスレス、と五十嵐読手が評した千早たちの高校最後の夏を描いた33巻。そこから、現在では千早の高校生活を総括すべく、冬の名人・クイーン戦予選が35巻で描かれました。
とにかく、35巻は格別に良かったです。高校生の青春をぶつけたった!!というこれまでの話から、『かるた人』それぞれの青春を描いた話にシフトしており、濃厚に、重厚に、かるたに賭けた人たちの物語が描かれています。大人も子供も本気になって挑む競技かるたという世界。生き様という言葉が相応しいストーリーが展開されてましたね。




f:id:toldo13:20170813094542j:plain
いっつも準備不足だな

よくよく考えると、大事なときに限っていつも準備不足な3年間だったように思います。全国大会でぶっ倒れたのって1年のときでしたっけ?あの時は、あれだけの予選を戦った結果がこれかい!!と思ったものでしたが、今から思うと・・・・・ずっとそんな感じでしたね。
成長してない???と思う部分もありますが、逆に、準備不足の状態でも何とかしてしまうだけの「経験」を得てきたとも言えます。
なお、今回も朝まで勉強してた(寝てた)状態から、バタバタで出発した際に爪を割ってしまう・・・・ということをやってます。クイーンが待ってるんですよ!???と言いたかったところですが、10年後も20年後も千早はこのままかもしれませんね。

f:id:toldo13:20170813094836j:plain
悪役化した人

一方の太一ですが、周防名人風になってきました。昔は青春まっしぐら感の強いキャラでしたし、不運感の強いキャラでした。それが、瑞沢かるた部を辞め、周防名人から色々と吸収した結果、ある意味良い闇堕ちをしています。
名人戦予選では、対戦相手から主人公キャラだなと最初は評されていましたが、(何かに)悟りを開いた太一を評するには不適当なものだったと思います。いつもプレッシャーを感じていた太一が、楽しむ心を持って挑みにきています。その楽しみ方でいいのか?と素で思いましたけど、イケメンの悪役キャラってのもサマになってるな~とか思ったり。



これもまた、一人のかるた人の物語とも言えます。
・・・・須藤さんとバチバチなのはビビったけどね!!





f:id:toldo13:20170813121116j:plain
理音の場合

33巻のラストで、色々と思うところのあった理音。初めて出てきたときを考えると成長度はかなり高いですよね。クイーンを目指すと昔の理音からは想像できない発言から、今回、クイーンを目指してはりきっています。
まぁ、お前は千早か!と言いたくなるようなポカがあった(お弁当を忘れる)りもしてますが、元々の能力の高さからユーミンをギリギリで退けていたり。36巻以降で千早との対戦があるみたいなので、かなり楽しみではあります。どちらもエネルギー経口補給タイプですが、勝つのはチョコかおにぎりか・・・・。


なお、理音のおばあちゃんでもある、キョコタンこと山城A級選任読手がこの年で引退らしく、理音のやる気がフルマックス状態です。ここにもまた絶対に負けられない戦いがある・・・・んですけど、勝つのは一人しかいないんですよねぇ。




f:id:toldo13:20170813095754j:plain
だれかの物語の一部分

名台詞生産マシーンの一人でもある原田先生が語っているとおり、誰かの物語の一部として他人がいます。勝ちたい、強くなりたい、一番になりたい、そんな気持ちを持った人たちの物語があり、糧なのか踏み台なのかは分かりませんが、誰かの物語の一人として繋いできた「ちはやふる」という物語。
千早の最初の対戦相手でもある書道ガールちゃんも、出産三か月で出場を断念した猪熊ママも、ユーミンや五十嵐読手(今回は選手として出場!)まで。十人十色の物語が描かれます。大人も子供も青春きらめきプライスレス状態!!!

f:id:toldo13:20170813095717j:plain
菫ちゃんの恋は続く

とはいえ、瑞沢高校高校かるた部の面々もその一部であり、物語の王道でもあります。個人的には巻末おまけ漫画の原ちゃん話とかすんごい好きですし、これまでも田丸成長物語もなかなかであったと思います。あとは、菫ちゃんと太一ママの話なんかもあったり・・・・。瑞沢高校の中では、千早以上に太一ママと絡みが多いような気がします。
彼女の恋が良い方向に行くといいですね・・・・。太一は暗黒面行きしてますけど。
まぁ、どうせ千早&新として、菫&太一、かなちゃん&机くん的な感じなんでしょ?残念ながら、俺は千早&太一派だけどな!!!!菫ちゃんが悲しむ方向になることをずっと願っていて申し訳ない・・・・。え、新?あいつには由宇ちゃんがいるから(震え声)。








f:id:toldo13:20170813121117j:plain
SSR集中する千早(覚醒)

誰かの物語の一部。しかし、勝つのは一人しかいませんし、その人こそが主人公と言えるかもしれません。
今回、主役の・・・主役であるはずの千早が覚醒モードに入っています。色々と遠回りのような近道のような物語をこれまで繰り広げてましたけど、感じの良さを磨き上げ、速く取らないことを学び、背筋を伸ばしのエトセトラ。覚醒状態の千早は、読まれる札が浮いて見えるようになったそうです。それが千早の感じの良さ。聴こえるという意味。
これで東日本予選を、クイーン若宮詩暢を倒せるといいですが・・・・。クイーンも、新に負けてから、強くなるアプローチを行っているようなので手強そうですが。これまでの3年間、それどころか新と太一とかるたを始めたあの頃からの情熱をぶつけてもらえればなあ、と。









f:id:toldo13:20170813121118j:plain
35巻のベストシーン

このシーンでご飯三杯いけるわ(エロム脳)
最近、頓に桜沢先生が好みになってきた気がします。歳のせいかもしれませんが。生徒たちのことを想い、今では、またクイーンを目指す青春きらめきプライスレス美女。アラフォーとのことですが、彼女の言ういやらしい技を受けてみたいものです。←変な意味で言ってます





もうすぐ高校生活も終わりますね。この作品もどこまでやるのでしょう。大学生活編をやってもらってもいいですけど、そもそも千早が合格するかが分かりませんねwwwww 浪人生編の方が現実味あるかもw あとは、映画も楽しみですね。



性か死か~悔いなき選択~「世界か彼女か選べない・第1巻」


f:id:toldo13:20170812153503j:plain
どっちの彼女を選ぶべきか

「世界か彼女か選べない」の1巻が出ました。個人的に、表紙がかなり好きです。
左が主人公の幼馴染、藤咲歩美。右が謎の美少女、神堂ひかり。主人公が好きなのは歩美。幼馴染は強し!といったところですが、作品の設定として「歩美を選ぶと世界が滅亡」というものがあります。
どうしてそんなことに?というのは1巻ではまだ明らかにされていませんが、少なくとも主人公が歩美を選んだ時点で地球が滅亡とのことです。

というわけで、歩美(ハート)を選ぶのは構わないけど、地球はどうするの?ってーのを端的に表した、非常に良い表紙だなと思いました。おっぱいもでかいし。




f:id:toldo13:20170812145816j:plain
幼馴染を選びたい

主人公の中川光輝は幼馴染の歩美が好き。優等生で美人でモテモテ、そんな歩美が好き。人には見せない素顔を自分にだけ見せてくれる歩美が好き。
周囲からモテまくる歩美を見て、幼馴染として早く一歩踏み出したいと考えていたのが光輝でした。ただし、ことごとく阻止されます。で、積極的に阻止してくるのがひかりなわけでして・・・・。あと、諸事情により、自分が幸せになってはいけないと思っている歩美という存在自体も割とハードルを高くしています。←暗い過去のせいっぽい


f:id:toldo13:20170812145544j:plain
ひかりが告白を阻止するワケ

で、話をややこしく、漫画的には面白くしているのは、ひかりが何故か歩美の滅亡フラグを知っており、それを意地でも止めようとしていること。
どこで知ったのかがとりあえず分かりません。ただし、本当に災害が起きたこと、歩美の心が揺れるたびに良くないことが起きていることは事実。そうなると、光輝の告白で歩美の心が揺れ動いた場合、つまり歩美のハートを選んだ場合、地球が終了ということになります。
そう考えると、地球のためにひかりが必死になるのはよく分かります。





f:id:toldo13:20170812153507j:plain
ひかりの阻止方法とは





f:id:toldo13:20170812150444j:plain
ん?高級店並じゃないか









f:id:toldo13:20170812150352j:plain
やりたい放題

うーん、これはひかり一択。
この作品のいいところの一つとして、ひかりがエッチいことが挙げられます。男のやりたいことを率先してやらせてくれます。π揉みはやってますし、謎の泡風呂ごっこだってやってます。あ、パフパフもしてますね。ち、地球のためだからしょうがないでしょ!!
ただまぁ、ひかり自身がいやいやでやっているわけではないんですよね。もちろん心の中では何を思っているかは分かりません。ただ、ノリノリではあります。



というわけで、二人のスペック+オプションは以下の通り。

歩美:幼馴染。俺にだけ見せる素顔。
ひかり:何してもOK。世界が救われる。

・・・・やはり、ひかり一択では。エッチオプションもかなり魅力ですけど、特に地球が救われるってのが大きいでしょう。場合によっては、ひかりと光輝の二人で歩美を抑え込むってのも可能かも??
唯一怖いのが、光輝をとられた?と本気で思った歩美が何を思うかというのが気になります。ただ、それもひかりと光輝が付き合っているという噂が広がったときに、そこまで地球滅亡フラグが出ていないのでなんとかなりそうかもしれません。
あとは、幼馴染をどうにかしたい(色んな意味で、エッチな意味で)と思ってる光輝の男心も難しいな~と思いますが。







f:id:toldo13:20170812145639j:plain
竜虎相搏つ

三角関係としてどうなるのか非常に見もの。エッチなこともできる。地球だって救える。ただ、それでも本当に好きな子と付き合いたい!!それであってこそのラブコメでしょう。まぁ、本当にそんな話があれば、俺はひかりを選ぶと思いますが。←恋愛に向いていない人






皆さんならどちらを選びますか?
やはり・・・・ひかりですかね?物語としては、地球を救いつつ、歩美を選びつつな展開だといいですが。それでも泡風呂オプションはかなりいいと思うんだよなあ。あ、歩美にも泡風呂オプションを付ければいいのでは?え、ダメ?なんだよこの店は!!!←??
1巻ラストでは、歩美とひかりがバチバチしてたり、衝撃の事実が明らかになったりもしています。色々と、エロエロと、先が楽しみな作品です。



メロンの香りがするおしっこヒロインは宇宙人ですか?「少女Aの悲劇」


f:id:toldo13:20170812085729j:plain f:id:toldo13:20170812085531j:plain
悲劇であり喜劇

マンガボックスで連載していた「少女Aの悲劇」。2巻で終了となってしまいましたが、かなり好きな作品でした。タイトルに『悲劇』とはいっていますが、ただのギャグ漫画です。まぁ、ヒロインが可哀想な目にあう漫画ではありますが・・・・。



f:id:toldo13:20170812090015j:plain
通学路にて

主人公の林秀雄。彼は学生時代の全てを、学生時代の青春そのものを否定する勉学青年です。常に勉強、ずっと勉強、歩いていても勉強、寝る・風呂・飯以外は勉強という生活を送っています。そんな彼が偶然見かけた宇宙人、もとい空から舞い降りるクラスメート
秀雄のクラスメートでもある浅川結真、つまりは少女Aが実は宇宙人だった!!!!という衝撃展開で始まる作品ではありますが、秀雄はそんなことを気にも留めません。そもそもクラスメートだったことすら知りませんでした。まぁ、勉強以外に興味ないからね・・・。






f:id:toldo13:20170812090158j:plain
宇宙人というのはナイショでお願いします

まぁ、そうなると「殺す」か「監視」か「記憶操作」が常ってなものですが、この物語では「監視」ということになってます。もちろん『他人に正体をバラさないこと』を監視することになります。一つ屋根の下で。
秀雄の家は、両親が多忙のため不在、そして何故か物分かりのいいクセのある美人家政婦がいるというご都合主義(やったぜ!!!!)。高校卒業という短いようで長い間、一緒に暮らすことになってます。宇宙人ヒロインがクラスメートで同居人。そんな展開があっていいのか???と思いますが・・・・




f:id:toldo13:20170812090914j:plain
ヒロインの扱い例

うわあ・・・・(哀れみ)
ドドドドドドSの秀雄、決してめげないヒロインの結真。この二人のやり取りがとにかくもう楽しい漫画です。使い方が違う気もしますが、とにかく「(人としての)心ここにあらず」といった秀雄の言動が目立ちます。結真と一緒に暮らして人としての何かを取り戻す・・・ような話でもないのがミソ。
勉強の邪魔をしてほしくない秀雄と、いちいち気に障ることを言うヒロインの心温まる日常コメディです。

f:id:toldo13:20170812091548j:plain
女性に厳しい主人公

うわあ・・・・(ドン引き)
この女性は犯罪者なのでセーフ(セーフか?)。
何度も言いますが、秀雄は勉強にしか興味がなく、結真だろうが誰だろうが、老人だろうが幼女だろうが、痴漢冤罪をふっかけてきた女性にも容赦がありません。ある意味、平等主義者とも言えますね(言えるか?)。

f:id:toldo13:20170812101636j:plain
ぶっ飛び系幼女

うわあ・・・・(ドン引き・2回目)
この幼女も宇宙人なのでセーフ(セーフといえるか?)。
自分以外の者には厳しい主人公。どこかから訴えられたりしないのかこの作品?と心配しつつも、基本的にそばに居続ける結真への被害が多数発生するわけで。まぁ、居続ける必要があるというのが何とも可哀想としか言いようがありません。
もちろん結真自身が悪い部分もあるんですけど、そこがまた面白い。というか、結真って宇宙人感が足りないんですよね。もちろん宇宙船に乗ったり、耳が尖っていたりしますが、見た目は普通の女の子。窓から突き落とされれば(実際に描写あり)死にかねない耐久力しかないですし、本棚に潰されれば死にます(実際に描写あり)。いたって普通の女のk・・・・









f:id:toldo13:20170812101634j:plain
じょばーっ

なんだ、ただのおしっこヒロインか。
ちなみに、宇宙人らしい特徴として、おしっこからメロンのにおいがするそうです。







f:id:toldo13:20170812124737j:plain
おしっこからメロンのにおいがするそうですよ。










2巻で終わってしまいましたが、二人の掛け合いはかなり濃いものだったと思います。モブですら面白い人たちばかり、大きめの事件をいくつも乗り越えたり、メロンのにおい・・・・じゃなかったブコメのにおいが多少入っているのも高ポイントですね。訴えられかねない主人公の暴力、ちょいウザ系ヒロインの切れ味鋭いツッコミも良いです。あと、おしっこのにおいがメロンというのも良いですな。
実はこのメロンのにおいってのが重要になったりならなかったりなのも見どころです。オススメ。個人的には家政婦の桜子さんが好きです。