異世界は性行為とともに「パラレルパラダイス・第1巻」

昔から漫画ばかり読んでいたわけですけど、最近は小説家になろうhttp://syosetu.com)」とかを読んだりもしています。講談社でもラノベをコミカライズしていたりするので、そちらのジャンルも気にはなっていましたが、小説家になろうのようなサイトは手軽に読めていいですね。まぁ、異世界に行き過ぎな気もしますが。
読んでいて思うのですが、書き手さんによって文章もピンキリですねぇ。合わないな~と思って読むのを途中でやめてこともありますし、そういった場合、ほとんどが設定よりも文章自体に対してのパターンが多いです。人それぞれなので、楽しめる文章だと思う人もいるでしょうし、ランキングが高くても読んでられねえ!となってしまうパターンもあるわけで。
ラノベや小説といったジャンルに手をほとんど出してこなかった自分としては、漫画の絵のように文章も個性が出るのだなあと思えたのはいい傾向かもしれません。何かオススメがあれば教えてください。友人から教えてもらって面白かったのは、本好きの下剋上とかですかね。アニメも楽しく見たので、このすばも好きです。
というか、このすば最新刊のkindle版はよ出ろ。






さてさて、流行りといっていいでしょう「異世界もの」。異世界+○○の○○の部分をどう考えるか。これがかなり重要のようですし、日夜、色々な設定が生み出されています。まぁ、何でも混ぜればいいってものでもないような気もしますが・・・・。



異色SEXYファンタジー

週刊ヤングマガジンで連載している「パラレルパラダイス」。これもまた異世界ものの1つです。作者は鬼才・岡本倫先生。岡本倫先生といえばS社のなんちゃらジャンプだと思いますが、なんとライバル雑誌のヤンマガにやってきました。まぁ、ライバル視しているのは向こうのほうで、ヤンマガ側としてはライバルだなんて思っていませんが←謎の代弁
しかし、岡本倫先生といえば女の子の裸が好きな漫画家さんというイメージもありますし、クンニやSEXなんて当然だろ!というイメージもあります。そんな女の敵みたいな漫画家さんが、はたしてヤンマガに合うのかどうか・・・・。






ピュッピュ

うーん、これはヤンマガ向き!
よくよく考えたら、ヤンマガってこんな感じの漫画ばかりでしたね(偏見)。逆に、どうして今まで心のホーム・週刊ヤングマガジンに来てくれなかったのでしょうか。むしろ、才能が埋もれないかを心配したくもなりますね。


ファンタジー世界ではあるらしい

物語は冒頭数ページで異世界へと連れていかれた主人公・陽太が、女の子しかいない異世界で活躍するお話・・・・だと思います。現在示唆されている活躍方法が「交尾」であること以外、普通の異世界もの作品。読んでいくにつれ、初期設定の陽太の剣道・柔道やってます設定が今後活かされるのか心配になります。まぁ、女の子のほうがイカされちゃうんですけどね!ガハハハハハ!!!
3000年も前に男がいなくなった世界で、男と交尾をしないと死んでしまう女性だけがいる世界。そこにもたらされる3000年ぶりの男(=陽太)。どうして異世界へと来ることになったのか、元の世界に置いてきた幼なじみはどうなるのか、異世界の女の子をどう美味しくいただくのか。色々と楽しみな物語となっています。





キリッ





↓↓↓↓







ビュルビュルビュル


でまぁ、重要なのは、3000年も男がいなかったことで女性のカラダが進化してしまったということでしょうか。より男性を受け入れるためのカラダになった、と言った方が近いかもしれません。例えば、男に触られるだけでアソコが濡れます。というか・・・・漏れてますね。
この液体は「欲情の泉」。この作品のヒロインでもあるルーミはフルーティなにおいだそうです。男である陽太はこの液体を舐めるのを止められなくなるあたり、男が望む液体を出すカラダになっていると言えます。股からだけど。とにかくなにがすごいって、性器を大量の液体で隠すって描写は天才的としか言いようがありませんよ。エッチだけどエッチじゃない。雑誌的にもセーフ!・・・・・セーフか?いや、セーフセーフ!!エッチな汁じゃなくて、欲情の泉なのでセーフ!!


どんなに理性を高く持つ女性であろうと、意志の強い女性であろうと、基本的に陽太に触られるだけでビュルビュルします。そういう設定だからしょうがない。








ボクっ子はいいぞ!

1巻では先ほどのルーミとリリア(ボクっ子)がビュルビュルさせてます。個人的には、「ボク、きみと交尾したくてたまらないんだ」と言い切ったリリアのほうが好きです。弓矢でモンスターを倒す凛々しいリリア。真面目に本を読むリリア。でも、交尾したい欲求に負けるリリアが可愛いです。陽太がリリアにクンニするシーンは必見でしょう。「死んじゃう死んじゃう」は俺の心のノートに刻んでおきます。









一つ言っておくべきことがあるとすれば、陽太は童貞だってことですかね。もちろん1巻終わってもまだ童貞ですが。2巻以降どうなるのか、童貞のままなのか。楽しみなところですね。まぁ、雑誌を読んでいるので結果は知っているんですけど・・・・。2巻以降ということであれば、あとは『カル』という異世界人類の敵が出てくるので、こちらも見ものかもしれません。どんな敵なのかは・・・・なんか想像できると思いますが。
あとはまぁ・・・・陽太がいい感じにクズい感じに見えるのは気のせいでしょうかね?お前、元の世界の幼馴染が好きだったんじゃないのか?と思ってしまう場面がチラホラありましたよ?岡本倫作品らしいとも言えるかもしれませんが。恥ずかしがってる女の子に、童貞だから膣をじっくり見ておきたいとか鬼畜か、お前。




とりあえず、裸が七分にファンタジーが三分って作品です。
どんな真面目な子でも発情してしまうという設定。SEXすることで女の子の命が救われるという設定。謎の敵もいたり、愛だの恋だのSEXだの。それを異世界でやるというてんこ盛り。なんか分からんけど、なんかすごい。女子にはオススメしづらいですけど、男子は読んでおくべきじゃないかと思います。あーあ、アニメ化しないかなあ!




余談。アメトークで発覚しましたが、女優の広瀬アリスさんはヤンマガ好きらしく、雑誌も買っているらしいです。この作品をどう思っているんでしょうね・・・・。

上野優華さんのライブに行ってきました

※漫画ブログなので漫画の話もあります。




友人「アイドルのライブ行かない?」
トルド「OK」

・・・・というやりとりだけで、2/5の上野優華さんのライブに行ってきました(http://yuuka-ueno.com)。ファンの方々には大変申し訳ないのですが、今回のライブで初めて知りました。場所は新宿BLAZE。どうやらご本人の誕生日だったようで、結構な盛り上がりでした。←行ってきたという証拠の写真は撮り忘れました(*゚ー゚)>
そもそも新宿BLAZEって800人くらいの箱なんです。そこをギッチリでとまでは言いませんが、かなり満員に近い状況になっていたわけで。これって結構すごいことですよ。初めて来たという人もそこそこいたような気もしますけど、固定のファンがいて現場を作ってました。それだけ彼女が人を惹きつけた、彼女が頑張ってきた証拠だと思います。良い現場だったな・・・・と思いました。



しかしまぁ、上野優華さん・・・・結構すごかったです。もうちょっと楽曲を聞いてから行けばよかったなあと反省。とはいえ、2/4の17時くらいに行こうって言われて、2/5の15時半までに何ができたというのでしょうね。
そんなわけで、初めて知って、初めて聞いた、そんな上野優華さんのライブの感想などをば。





・・・・そもそもね?アイドルのライブって聞いてたんですけど、言うほどアイドルじゃなかったというね。普通にアーティスト・女性歌手といっていいジャンルだったと思います。個人的にはアイドルアイドルしている曲よりも、彼女自身の歌の上手さ、声質を限界まで使ったような曲が似合ってるなあと思いました。アイドルというにはちょっと歌が上手すぎますよねwww←アイドルというジャンルへの偏見
むしろ、キングにお世話になっているようなので、もっとアニソン曲だったりアニソン歌手が歌いそうな曲が良いのでは?と思いました。ただ、それでもアイドルと言われても不思議ではない、圧倒的ビジュアル(めっちゃ可愛いです)であったり、ファンとのやりとり、盛り上げ方、振り付け(すごいダンスするというわけではない)は素晴らしかったです。これだけできるなら800人くらいなら〜と思えるほどです、いやマジで。


個人的な意見なので反対されてもいいので言っておきますが、アイドルってもっと雑だと思うんですよ。何か足りない、でも何か惹きつけるものがある。何か足りない、でも個性がある。そんな存在がアイドルなのかな〜と思います。それなのに、上野優華さんは歌S、容姿Sとか・・・・。特に歌唱力は本当にすごい。上述してるとおり、どんな曲を歌うかがわりと今後重要になるかもな〜とも思ったり(←謎の上から目線)。

とか思いながら、あとで彼女のプロフィールなどを見ていたら、やはり「歌手、女優」という枠らしいです。やっぱりアイドル枠じゃないじゃないか!!!でも、見ようによってはアイドルとも言えなくもない・・・・のかな?最初から女性シンガーと言われて誘われていたら、また全然違う印象だったかもな〜とも思ったり。まぁ、そんなことはどうでもいいですけどね。だって可愛いからね。
「クラスとか学校のアイドル・高嶺の花。なのに、俺みたいな人間にも分け隔てなく声をかけてくれる美少女。そんなの惚れてしまうよ!勘違いしちまうよ!」系女子でした。分かってもらえますか?



ちなみにプロフィールを確認していたら、キング主催のオーディションでヤングマガジン賞」というのを受賞してました。まさかそんなところで繋がり?関わり合い?が見つかるとは思いませんでした(ここは講談社専門の漫画ブログです)。それならもっとヤンマガ系で使ってあげてくださいよwwとかは思いました。


本人は事務所にも聞いてみたいし、ファンにも聞いてみたいところですけど、彼女はどんな方向に行くのでしょうね?行きたいのでしょうね?今回参加したライブ自体は非常に良く、女性シンガーとして33点、ビジュアル面押し押しでのアイドル33点、もっと聞いてみたいと思ったアニソン風な曲33点で99点って感じでした。あと1点どこに振るのかでまた彼女の魅力も違うものになるでしょうし、売れ方も違うかもなーと思ったり。こうして書くと、とんでもなく上から目線になって申し訳ないです。はい、すみません。でも、良いライブだったという前提なのはマジです。
※余談ですが、アニソン曲とアイドル曲って微妙に違うと思ってます。






でまぁ、ようやく漫画の話とかになりますが、上野優華さんの実写版「トモダチゲーム」への参加が決定したそうです。しかもEDまで担当ですって。ちなみに演じる役は・・・・・水瀬マリア。って、マリアかーい!!!!!彼女の身に何が起きるか、何をされるのか、というのはネタバレなので何とも言えませんが、良い役をもらいましたね。この小悪魔め!!!!←褒めてます
ファンの人に水瀬マリア役がいけるかどうか聞いてみたいところですが、今回初めて彼女を見た限りでは楽しみだなといったところ。原作のどこまでやるのかで彼女の立ち回りが全然違うので、良い感じにしてもらいたいものですね。上野優華ファンも原作読んでくれよな!

というか、ヤンマガじゃなくて別マガ作品から来るとはw





そんなわけで楽しいライブでした。ここまでブログで書いたので、上野優華さんには是非超売れっ子になってもらって、「俺はこの時点から彼女を推してた」をやりたい。そのためにも頑張ってもらいたいです(打算的)。あと、機会があればもう一度ライブに行ってみたいなと思います。その頃にはもう少し大きい箱になってたらいいですね。
あとは実写版トモダチゲーム(http://tomodachi-game.com)も楽しみ。上野優華さんの演技、ED曲にも注目です。




トモダチゲーム1〜8巻まで発売中です。
※上野優華さんを利用したトモダチゲームの宣伝をやってみました。

マガジンSPECIAL最終号を読みました




33年間ありがとうございました。
というか、自分が33歳なんですよね。大げさかもしれませんが、大切な友人がいなくなった気分です。
講談社という会社では漫画雑誌をたくさん出しています。週マガ系(週マガ、マガスペ、別マガ)、月マガ系(月マガ、マガR)、ヤンマガ系(ヤンマガ、月刊ヤンマガサード)、モアイ系(モーニ、モーツ、アフタ、グフタ、イブ)、シリウス系(シリウス、ネメシス)、エッジ・・・・。女性向けを除いてもこれだけ出ています。しかも、大昔からこの雑誌数だったわけではなく、数多くの雑誌が生まれ休刊していきました。


まぁ、色々とありましたよ。
個人的にはヤンマガアッパーズマガジンGREATの休刊には肩を落としました。どっちも新雑誌のほうが(禁則事項)。あとはボンボンも当然ながらというところですけど、すでにボンボン卒業していた時期なので落ち込むようなことはなかったですかね。むしろ小学生時代に創刊から休刊まで見送ったデラックスボンボンのほうが・・・・。




ちょっと余談がすぎましたけど、とりあえず私と同じ年に生まれた雑誌・マガジンSPECIALが休刊だそうです。君だけは終わらないと思ってた。兄弟誌は数あれど君だけは・・・・と安心しきっていたなあ。



というかね?別マガが生き残って、マガスペが終わるってどうよ?(本音)いや、別マガの勢いは認めるけど、安定安心がマガスペの売りだったじゃない??それが終わる??いやー意味わかんないっす。
まぁ、安定しているだけじゃ雑誌としては生きていけないってことなんでしょうね。いつもの連載陣、そしていつもの購読者。それだけじゃダメって時代になったということでしょう。でも、何年かに1度は週マガに作品を送りこめてたからいけ・・・・ない?あ、はい。




元々の目的が新人を育てる雑誌だったということでしたが、それも別マガにお株を奪われ気味でしたしね。それでも、30センチ北野詠一先生が本誌連載持てたし、代原トリガーもあったし、なんとか・・・・ならない?あ、はい、無理言ってすんません。
昔は「マガスペ送り」とかいう捏造レッテルなんてのもありましたね。多くの人が勘違いしてますけど、マガスペ送りと呼ばれる所謂2軍行きのようなことはほとんどありません。ほんと数作品のみです。週マガからマガスペへ行ったのは、ほとんどが週刊ではなく月刊の方が作者さんがやりやすいからという判断があったからですよ。←個人的意見です




最終号の話をする前にいくつか思い出などを。
大昔のマガスペはさすがに読んでいませんでしたけど、個人的にはマガスペ=河方かおる先生だったりします。週マガのBOYS BE…月マガのANGEL BEAT、そしてマガスペの河方作品。うーん、すべてが懐かしい。
個人的には2000年以降の方が語りやすいですが、2000年以前だとマイアミガンズ女大太郎あたりが語れる範囲でしょうか。2000年以降となると、ちょっと語りつくせませんね。島田英次郎先生の「お憑かれさん」による締め、一部で大人気の木下由一先生のくろのロワイヤルやきうどん先生の主将!!地院家若美。個人的大好物の「ねらいうち!」「虹色インク」




別マガで大人気の寄ジュリを連載している金田先生の「星天高校アイドル部!」もよかったですね。荒木宰先生の「いつか、夜明けの空で待ってる。」も外せませんね?過去には、「将太の寿司」「スミレ17歳!!」「生徒会役員共」「我妻さんは俺のヨメを週マガに送り込んだりもしています。週マガの代原マスターこと名島啓二先生もマガスペで腕を磨いたものです。・・・・すごい、本当にすごい雑誌だったんですよ!!!!



・・・・はあ。






じゃあ最終号の話でも。
とはいっても、何を言ったものか。Dreamsで「アメリカの兵隊と極秘潜水艦の上で野球をやったらカツオが空を飛んだ」って言って誰が信じてくれるでしょうね?読まなきゃ分かりませんよ、読まなきゃ。



アメリカの海でカツオは飛ぶ、カツオだから


あとは、「ぱすてる」のゆうがショートカットで可愛かったとかですかね?ちなみに、ぱすてるは耳すまみたいなことやってました(既定路線)。
それとずーっと言ってますが、週マガからの伝統を受け継ぐ東直輝先生は大切にしてほしいですなあ。なかなか東先生の絵柄をマガジンから消してしまうのは勿体なさすぎですからね。



でまぁ、マガスペ最終号でどうしても読んでもらいたいのは、森川ジョージ先生の「さよならマガジンスペシャルですかね。マガスペを生きた漫画家さんにインタビューをするというお話でしたけど、三者三葉、十人十色、それぞれのマガスペ感を持っていたことが窺えます。読者も読者で色々と思うところはあるんですけどね。とりあえず、森川先生が描く他の先生方はだいたい似てます(多分)。



少年マガジン総オタク化計画

とりあえず、赤松先生が萌えについて語ってます。結構面白いです。






最後の最後くらいは皆さんに読んでほしいですねえ。有名どころだったり新人作品だったりですけど、終了したり移籍したりしてます。まぁ、良い終わり方をしたものもあれば不完全燃焼だったのでは?というのもあります。あ、「りぶねす」が生き残ったのは嬉しいですね。
マガスペが休刊するとなって話題にならず、Dreamsがヤンチャした方が話題になる・・・・という雑誌でしたけど、本当に本当に好きな雑誌でした。とはいえ、今のご時世を考えると悔しいとかよりも「これまでありがとう」という気持ちが出てしまうのは良いことなのか悪いことなのか。いつの日かふっ切れる時が来るんですかねぇ。




一応これで心残りはないはず。講談社さんには、これ以上雑誌を休刊させることがないようにしてもらいt・・・・・・・・








そういえばコータローはどうした!??
ほんとどうなったんだろう(未練たらたら)。

この風俗街の片隅に「匿名の彼女たち・第5巻」



匿名の彼女たち Season5

新年あけましておめでとうございます。




昨年末、「僕はね、素人は抱かないんですよ。」と会社の上司からすごくどうでもいいことを言われました。





だから言ってやりました。






「素人のOPPI(←PPAP風)もいいものですよ」って。





まぁ、おそらく上司は「素人=援助」ということを言いたかったと思うのですが、私の返しも意味がよく分かりませんね。はい、彼女募集してるので、女性の方は是非ご連絡ください。

さて、去年は例年以上に出張の多い1年でした。出張となると、やはり気になるのはその土地土地の文化だと思います。皆さんはそんなとき、何を見ますか?るるぶじゃらん?なるほどなるほど・・・・。






カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ









日本全国色街マップ

旅行のお伴は「匿名の彼女たち」じゃろがい!!!!!


風俗版「孤独のグルメこと「匿名の彼女たち」があってこそ旅が完成するというものです。色んな街に行って、腹いっぱい食べて、風情に浸る。そんなのはテレ東に任せとけばいいんです。いい大人、いい社会人、疲れたサラリーマンこそ「匿名の彼女たち」のように生きるべきなのです。
そんなサラリーマンたちの心強い仲間が「匿名の彼女たち」の“日本全国色街マップ”です。1〜3巻までは必ずついていたのですが、4巻では何故かついてなかったんですよね。おそらく相当の批判があったのでしょう。5巻では復活していました。素晴らしいことですね!!ちなみにこのマップでは、各巻で訪れた街が載ってます。



広島ソープのお約束・カーテン

5巻では「仙台、国分町」「広島、薬研堀」「福原」「沖縄、辻」「東京、池袋・八王子・六本木・五反田」などが舞台となっています。ぶっちゃけ土地の名前だけ見ていれば「孤独のグルメ」ですけどね。でもまぁ、ソープやヘルスとかに行ってる漫画なんすよ、これ。
広島ではソープに行ってます。なんと広島のソープではカーテンがドアに使われてるんですって!もちろん音漏れしまくりです。色んな街を舞台に、色んな風俗をめぐり、その土地土地の良さやその土地ならではの風俗あるあるを描く。それが匿名の彼女たちです。いや〜最初はビビるよね、あれ。





君の源氏名は。

色んな女性がいます。エロいことをするだけ、エロいことをするのを漫画で読みたいだけなら、この作品はオススメできません。エロ本買ってマスかいて寝てろって話です。街の風情を楽しみ、女の子選びの情緒を楽しみ、女の子の人となりを知る。それが正しい楽しみ方ってものです。


謎のポエム

そうそう。匿名の彼女たちが大好きな人たち、いわゆる匿名の彼女たちニスト(語呂悪い)が特に気にしているのが、最後の数ページの謎ポエム。もしくは謎の空虚感。必ずといっていいほどあるんですけど、ちょっとした賢者タイムが訪れます。街に行く。店に入る。女の子を選ぶ。抜く。満足する。黄昏ながら一言。このお決まりの流れがなんとも楽しいです。






見たことある・・・・?in仙台

5巻で出てきた街々のうち、2016年で私も実際に行ったところとしては、広島と仙台なんかがありますね。さすがに東京在住なのでそのあたりは割愛するとしても、こうやって自分も出張なんかで行った場所が作中にも出てくると嬉しいものです。あっ、いつか福原にも行ってみたいですね。って違う違う、神戸ですね、神戸。神戸にも行きたいです。
そういえば、仙台出張に行ったとき知り合いが言ってました。



風俗ではずれが出てきた日本死ね(←ただの私怨)


何があったのでしょう・・・・。知り合いに何があったのか、どんな巨体が出てきたのかは分かりませんけど、しばらく元気がなかったです。
一方、この作品では“はずれ”が出てくることはかなり少ないですよ。はずれが出てきたらアームロックしたい欲求が高まるわけですけど、この作品の主人公・山下は謎の“風俗運”により回避率が高いです。ずるいずるい!



5番アイアン

そら、5番アイアンも捗りますわ。かなりの距離飛ばしそう。



まぁ、全巻買う必要もありませんよ。とりあえず1冊買ってみることをオススメします。さすがに女性に勧めるつもりはありませんが、男なら1冊!という気もします。匿名の彼女たちニストはたまにヤンマガで不定期に載るこの作品を楽しみにしています。これがあるとないとでは、ヤンマガの質が全然違いますからね。








広島回に出てきたババア

最後に余談となりますが、私が去年行った広島出張。その数日後発売のヤンマガに広島回が載っていました。しかも、↑のババアにも遭遇してるんですよね。リアルで遭遇したババアが数日後発売の雑誌にも載ってる。嬉しいかと聞かれれば、そうでもないと答えるしかないです。むしろ、そのババアがいることをリサーチしている作者の五十嵐先生、そして一緒に取材(と称した風俗巡り)をしている担当編集に脱帽です。というか、俺も連れてってくださいよ。
当たり前の話ですが、広島でこのババアについていくことはありませんでしたし、漫画の主人公・山下のようにソープなんてもってのほか。ただただ漫画が好きな真面目人間ですからね。へへへ。まぁ、セクキャバとかに行ったかどうかは不明。出張の日だけ爪が何故かキレイになってた可能性もなくはないです。仙台でキャバクラに行ったことだけは本当です(無理矢理つれてかれた)。






2017年、彼女募集してます。

アニメ放映まで待てない!?「ALL OUT!!」のすすめ(初心者向け)



おそらくですが、漫画ALL OUT!!(以下、オールアウト)を読んだことがないという人は多いかと思います。それもまぁ仕方がないことなのかなと思うのは、掲載誌がモーニングツーというちょっとマイナーな雑誌であるところが大きいかもしれません。しかし、しかしですよ。読んだことがないという人で、この記事が目に止まったのであれば・・・・一度、是非読んでほしいなと思うわけで。




本物の『熱』がここにあります。







☆オールアウトという作品☆
今回は、オールアウトを読んだことがない人向けにネタバレを極力無くした紹介をしてみたいと思います。なお、そんな読んだことがないという人が多い一方、オールアウトガチハマり勢というのもいます。本当にいるんですよ。その人気に後押しされて・・・・現在、10巻まで単行本が出ています。体感では、3:7、いや2:8くらいで女性ファンが多いと思われます。この作品は『ラグビー漫画』。しかし、女性ファンが相当多い。それだけの何か、それだけの理由・原因があると思うわけです。






ラグビー漫画です

さっそく紹介しよう・・・・という前に、さらに前段のお話になって申し訳ありませんが、この「オールアウト」今秋でのアニメ化が決定しております。※10/6からです!!!
URL:http://allout-anime.com



勝手な予想だと笑ってくれて結構ですが、おそらく人気が出ると思います。もちろんアニメの出来次第ではありますけどね。そして、原作同様、女性ファンが付くのではないかと思ってます。一方で、女性人気はあるものの、スポーツとしての熱、ラグビーという熱は男性陣にも絶対に訴えかけるものだと思います。これから男性人気も増えていくといいなぁ・・・・。←予想では加速度的に女性人気が出るのでは?とか思ってますが、期待しすぎてもよくないかも?
作品的には、高校からラグビーを始めた主人公と熱い仲間たちによる青春ラグビーもの・・・・なんて言葉で形容し足りない物語です。もちろん主人公の成長物語でもありますが、仲間としてチームとしての成長もある物語。泥にまみれながら走り続ける物語。
ひたむきにラグビーに向き合う少年たちと一緒に涙してしまったり。純真無垢としか言いようのない笑顔に和まされたり。悩んでるキャラたちのために何かできないか?大人たちも頑張ってよ!なんて思ったりします。とにもかくにも、彼らは読者(これからは視聴者)の母性をくすぐってくるんです!!!!




・・・・男にも母性ってあったっけ。












今、伝えたい事
1.ラグビーというスポーツが熱い
2.筋肉がエロい
3.全員が主人公、そして、かわいい
4.子供の物語と大人の物語
5.オールアウトしてますか?



1.ラグビーというスポーツが熱い




ラグビー」と言われて思いつくのは、やはり五郎丸選手でしょうか(もう昔の話に聞こえてしまいますが)。五郎丸選手といえば、あのポーズ!!・・・・となってしまうわけですが、今一度思い出してほしいと思います。五郎丸選手が活躍したラグビーW杯、日本対南アフリカ戦を。あの逆転の場面、ラグビーの面白さが爆発してたんですけど、ルールが分からなくても、それを感じることができたのではないでしょうか?
W杯でのラグビー以外見たことないと言われるかもしれませんが、あの時感じた熱を、あの時感じた感動を・・・・オールアウトでも味わうことができるでしょう。


細かーいルールはオールアウトで分かりやすく説明してくれます。何であんな攻撃の仕方なのか?どうやれば点数をとれるのか?ポジションの意味は?ゴツゴツした人しかいなさそう・・・・などなど。色々と思うところはあるかもしれませんが、ラグビーの熱と一緒に、ラグビー素人の主人公と一緒にルールを覚えることは可能です。
むしろ、一番覚えていてほしいのは、『ボールを前に投げることができない』ということです。某ジャンプのなんとかシールドって漫画でやっていたアメフトは前に投げることができるスポーツ。一方、ラグビーは・・・・己のカラダでしかボールを前に進めることができません。パスは自分より後ろ・横のみ。ボールを前に動かす=自分でボールを持って走るしかないのです。サッカーのように前に蹴りだすスポーツとは違うんです個人的には、このルールこそがラグビーというスポーツに熱を持たせている要因の一つではないかと思っています



アイツが運んだボールだから、俺が運んだボールだから、大切にしたい(してほしい)。


余談ですが、ラグビーで点を取った選手は大喜びしないようにしています。というのも、たまたま最後が自分だっただけ、という気持ちでプレーしているからです(ケースバイケースかもしれませんが)。作中でも語られますが、ラグビーは紳士のスポーツです。しかし舞台は高校ラグビー紳士になりたい、なれない、そんな子供たちの物語となります。









2.筋肉がエロい
とにかくエロいです。
しかし、このエロさを伝えるには読んでもらうしかないでしょうか。ちなみに、作中の主要な登場人物でもある石清水くん(通称・イワシ)のフィギュアがクソエロいので、色んな意味でもオススメ。もしや18禁では?と思わせる程度にエロいです。アニメでもあのエロさが出てくれるといいのですが・・・・。
URL:http://www.chara-net.com/item74401.html ←イワシのどエロフィギュア。エロすぎです。



関人きゅん

そこはキャプテンの赤山(超主要キャラ)だろー!というファンの声も聞こえてきますが、個人的に最近エロいと思った神奈川ナンバーワン・フランカー(←ポジションです)の“霧島関人”などを例に挙げておこうかと思います。本当は同じチームの残波君が最近エロエロですが、刺激が強いので単行本で確認してください。
作者の雨瀬シオリ先生の絵柄なのか、ラグビー選手が持つエロさからなのか・・・・。最前線で体をはる太めの選手だけではないんですよ。筋肉が醸し出すエロさがねー、鼻血ものなんですよねー。このあたりが女性人気の一端なのか!?なんて思ったりもしますが。違うよ・・・・ね?

とはいえ、私も男なので変な性癖だと思われたくないので言っておきますが、雨瀬先生の描く女の子も可愛いです。抱きしめたくなる可愛さがあるんですよ〜。俺は彼女たちの薄い本が読みたい!!しかし現実はおそらく男キャラの薄い本が増えそう!!ふえぇ・・・・。









3.全員が主人公、そして、かわいい
主人公はラグビー素人。そして、身長が小さい。そんな男の子が高校に入って出合ったのがラグビー


でっかい奴をぶっとばしたい―。


それが最初の一歩。






憧れたから

素人に何ができるのか。ましてやぶっ飛ばしたい!なんて不純(?)な理由で始めたラグビー。そんな中でも、挫折もあったり、成功もあったり、成長もあったり。ラグビープレーヤーとしての芽生えもありつつ、敵チームの選手にただただ憧れたり。結構青春しています。
さらには、素人である主人公が走り続ける、タックルし続ける姿にチームメイトが引っ張られるという王道展開。そんな主人公のいる作品がオールアウト。






キャプテンの過去

敬語を使えない主人公にいつも怒っていたキャプテン。そして、誰よりも一番ラグビーを強くなりたいと願う熱き人。他人に厳しく、そして自分に最も厳しい人。キャプテンは作中ではもう高校3年生ですが、彼が1年生の頃、もちろん2年生の頃もですが、チームはまともではありませんでした。試合に負けてもヘラヘラしていた先輩たち。そんな中で負けて悔しいと泣くキャプテン。そんな過去を持つ人。
先輩はうまくなろうとしない。そして、誰も指導してくれない。それでもラグビーが好きで好きで頑張ってきた苦労人。主人公が偶然連れてきたコーチに喜び、まだまだ強くなれることを真に喜んだり。自分が成長できること、チームが成長できることを素直に喜べるキャプテン。そんな人のいる作品がオールアウト。





この作品での各キャラの思い出、気持ち、目標とするもの。それらを個別で語るには時間が足りませんね。主人公の物語も熱い。キャプテンの物語も熱い。それ以外のメンバーも熱い。全てが絡み合って、成長していく作品になっています。決して単純でも単調でもない、『青春』と『熱』のある作品です。おそらく好きになるキャラが一人は生まれるんじゃないでしょうか。主人公などの主要メンバーだけではなく、チーム全員に魅力ある話が詰まっているのがオールアウトの特徴です。

でまぁ、その上で登場人物全員がかわいいんですよね。いわゆるキュートみたいなかわいいではなく、いじらしいという方が近いでしょうか。強くなれた時分に喜ぶ彼らがとにかく愛おしい。主人公が初めてチームに得点をもたらしたとき泣きました。それを見て自分も泣いてしまいました。大人が子供の頑張りを見て嬉しくなってしまうのはしょうがないのかもしれません。










4.子供の物語と大人の物語



籠さんという大人

アニメ化に伴い、おそらく重要視されたのは主人公やキャプテンたちだと思います。しかし、オールアウトは大人を外して語ることはできません。特に、コーチとしてやってきた元日本代表選手の籠さん。一番好きなキャラでもあります。自分自身が大人になり、高校生という生き物に対して成長を促してやれる籠さんに嫉妬しているのかもしれません。
もちろん籠さん以外の大人たちも先生として登場し、どう子供たちを成長させればいいのか、天狗になっていないか、負けて悔しいと落ち込まないか、ラグビーを・・・・嫌いにならないか。大人だっていろいろ悩んでいるんです。そんな部分も描いているのがオールアウト。


籠さん、かっけーよ・・・・。




3年間という有限の時間の中、キャプテンのように最後の1年しか籠さんと出会えなかった人もいますが、大人が子供を成長させてやらなければならないと思うのです。もちろん子供たちは勝手に成長します。ただ、それだけでは到達しえないところに大人が手を貸すべきなのでは??そんな青春物語の一端に、大人が加わっているということ、それが子供たちにとって重要であるということ。それらも相まって青春を作っているのだろうなぁとしみじみと思わせてくれる作品です。

とはいえ、大多数の人はまっすぐに走り続ける子供たちに目が行きがちですけどね。










5.オールアウトしてますか?
「上手くなりてーよ」
そんな言葉が聞こえてきます。
「つらい」「もう無理」
そんな言葉も聞こえてきます。


作中の主人公のチームは、正直弱いです。ただ、弱いなりに柱になるキャプテンがいて、子供たちを導ける指導者がいて、がむしゃらという言葉がふさわしい主人公がいます。全員が全速力でどこまでも走り続けます。下手は下手なりに。努力できる隙があれば気持ちで走り続けています。そこに、どうしても胸打たれてしまいます。
作品のタイトルでもある「オールアウト」。



オールアウトの意味と意義

この意味は「全てを出し切る」です。
全てを出し切ることができれば、何だってできる。コーチの籠さんは選手たちに語りかけました。本当にできるかは分かりませんが、走り続けるしかできない子供たちに「全力を出しきれ」と言いました。それに従い、選手たちは全力を出し続けます。辛い、大変だ、と言っていたりもしましたが、自分の努力が実ったときの笑顔がまあ素敵。だって全力出し切ってますから。












☆オールアウトを見てほしい☆
アニメでも漫画でもどちらでもいいです。熱血!青春!そんなスポーツ作品が好きな男性陣はもとより、なぜか女性人気が高い(←理由は分かってる)作品だということで沼と呼ばれるものに女性陣がハマってくれると嬉しいなと思います。未読女性陣からすると男が紹介するものなんて〜とか思うかもしれませんが、そんなことどうでもいいです。沼地にハマってる女性の多さにビクビクしている私の言葉をどうか信じてもらえれば←


というわけで、漫画はすでに10巻まで出てます!!!
アニメはもうすぐ10/6から!!(関東)
とにかくアニメが待ち遠しいです。漫画をすでに読んでいる人は今度語り合いましょう!ついでに布教しましょう。漫画を読んでいない人はまずはアニメを見てみてください!!オススメ。




漫画家世界の熾烈な争い(物理)「狭い世界のアイデンティティー」



漫画業界への宣戦布告!!!

押切蓮介先生がやってきた、問題作を抱えてやってきた―。
某作品でなんやかんやあった押切先生が講談社に戻ってきました。具体的には、ハイスコアガール」で訴えられた押切先生がモーツーにやってきました(石直球)。まぁ、押切先生はモーニングでも「HaHa」という過去を振り返るかのような作品を最近までやっていましたので、それほどお久しぶりというわけでもないですけどね。
ホラー系な作品を好んで描いている漫画家さんが漫画で訴えられるという、それこそホラーな顛末でしたけど、やはり押切先生は講談社じゃないといけませんよね。むしろ、講談社が一番安全ですよ、押切先生ー!!!


というわけで、モーツーで始まった「狭い世界のアイデンティティー」です。押切蓮介先生の場合、わりと過去を振り返る作品が多い印象もありますけど、今回はなんと『漫画家漫画』となります。それこそ月マガのRiNだったりかくしごとだったり、他社ですがバクマンだったりありますね。とはいえ、押切先生なので一味違うものになってます。







漫画家さんの年末謝恩会

漫画家さんなので漫画を描くあれこれかと思いきや、意外と知られているようで知られていない年末の謝恩会などの話もあります。これ、結構嬉しいですよね。漫画家さんが一堂に会する場でどんな会話があるのかって気になります。有名なのは、料理に群がる〜とかでしょうか。一生に一度でいいので行ってみたいものです。俺も漫画描くしかないかな〜、がはははは。
さて、主人公(女性)も漫画家であり、新人賞を獲得した将来有望な金の卵です。これは、件社(くだんしゃ)という大きな会社での物語であり、当然ながら主人公も件社で漫画を描くことになるわけで。



件社=くだんしゃ=KUDANSHA
⇒KODANSHA?




はっはーん。なるほどなるほど?押切先生は、講談社を舞台にした漫画家漫画作品をやろうと考えているのかもしれませんね?






では、その講談社の年末の謝恩会ではどんなことが行われているのでしょうね。楽しみです。












若い芽は摘んでおかないとね

そう、例えば大御所作家さんによる「若い芽つぶし」があります。当然ですね。なんせ、若い芽は摘まないと、出る杭は打たないと。だって、いつ自分の地位が脅かされるか分かりませんからね。


打ち切り作家の磔

そうそう。謝恩会最大の醍醐味といえば「打ち切り作家の磔(はりつけ)」ですよね。このあとに腐ったパイを皆で投げ合うところがテンション最高潮になります。



そもそも漫画家さんたちは普段の交流がありません。そんな漫画家さんたちが集まればこれくらい必然と言っても過言ではないでしょう。売れっ子作家は新人をつぶし、新人はコネを作り、編集者は連載を続けたければ〜と脅すわけです。件社とは本当に恐ろしい場所ですね。←急な件社呼び






下劣を極めた醜い世界

凡人では生き残れない世界、それが漫画界。夢を見て漫画業界に来てもどうにもなりません。漫画業界とは、妬みや嫉みが渦巻く地獄のような場所なわけです。そして、もちろん主人公もその地獄へ赴くわけです。なお、主人公が漫画家になろうと思ったのは、『件社に持ち込みに行った兄がそこで殺されたから』なわけで。兄の敵を討つため、編集者かもしれない、大御所漫画家かもしれない、ライバルたちかもしれない、誰が兄を殺したのか分からない舞台を登ろうというわけです。
注:本当にこういう漫画です。







まずはライバルから

というわけで、第1話では主人公が同じく新人賞受賞作家と壇上に上がります。そしてライバルたちをボッコボコにしています。まぁ、そもそもライバルたちも、金の力でなんとかしようという奴や、毒をもって他の新人をなんやかんやしようという奴らばかりだったんですけど。



「暴の力でこの業界を邁進したいと思います。」
これは主人公が壇上で宣言した言葉ですが、真っ先にやられたのはライバルたち。しかし、この事実を理解しないまま漫画業界を生き抜くことはできません。無理でしょう。なんせ、漫画業界は血で血を洗う地獄です。そして、売れることを夢見た何千何百という新人がうろうろしている世界。主人公は、果たして本当に兄の敵をうつことができるのでしょうか・・・・。







しかしまぁ、件社ってところは怖いですね。件社、件社ねえ・・・・。クダンシャって名前にしてるくらいだから、本当は九段下にある会社が舞台なんじゃないかなあ?←熱い擦り付け




いや、本当はもっと優しい世界らしいよ・・・・?

女子サッカーは何を育てるか「さよなら私のクラマー・第1巻」




実写劇場版四月は君の嘘は9/10からです。今から楽しみで仕方がありません。設定も原作から変更し(中学生→高校生)、作品を彩るライバルたちもカットらしい、ということなので多少は心配しています。しかし、同じく講談社ちはやふるの映画が面白く、主人公を演じた広瀬すずさんが四月は〜でも主演をやるわけです。このあたり結構期待しています。
さて、原作の新川直司先生は四月は〜で有名になったわけですが、他にも色々と作品を出しています。例えば、(今は無き)マガジンイーノで連載していたさよならフットボール。今では人気となった女子サッカーを、なでしこ旋風の前に漫画にしていました。というか、新川先生はサッカーが好きすぎるよねw


ノンちゃんのフットボールには夢がある

主人公の恩田希は男子に交じってサッカーをする少女。(作中のルール上)女子が中学の男子サッカー公式戦には出られないため、試合に出たい出たいと叫び続ける作品です。ここで重要なのは、希が女子サッカーに交ざらない理由が“男子に負けないテクニックがある”ということ。練習とはいえ、男子と一緒にサッカーをしても負けていません。
ただし、華麗なフットボールを標榜する希に対し、年齢を重ねていくごとに体格や身体能力の差が顕著になっていきます。希が寄生している男子サッカー部の鮫島監督の、希に怪我をさせられない、男子サッカーの中では危険だろうという配慮もあり中学3年間で公式戦に出ることは叶わない・・・・はずだったんですけどね。
タイトルのさよならフットボールという言葉が印象的な作品です。希がやりたいフットボールを見つけることはできるのか。サッカーという土俵の中で、希が男子たちに負けない何かを見出せるのか。たった一人の女子サッカー選手が魅せる物語となります。全2巻の中に、希をはじめ、幼馴染の面々の物語も織り交ぜながらサッカー物語が描かれています。とても読みやすいです。オススメです。






そして、新しく月刊少年マガジンで始まったのがさよなら私のクラマー




さよならフットボールマガジンイーノ、2009-2010連載
四月は君の嘘月マガ、2011-2015連載
さよなら私のクラマー月マガ、2016-連載




四月は〜で“さよなら”を存分に味わったはずなのに、またしても“さよなら”をやるという・・・・。四月は〜の前にやっていたさよならフットボールに似たタイトルでやるという・・・・。さらに、今回も女子サッカーがテーマなわけですよ。



日本女子サッカーが終わってしまう

しかも、なかなか過激な言葉からお話が始まります。女子サッカーが終わってしまう?なーんて過激なことを言っていますが、↑の女性、おそらく作中での女子サッカー日本代表のレジェンドの言葉です。彼女が走るのを止めたとき、日本の女子サッカーが終わるかもしれないと言っています。現実世界の女子サッカーは・・・・とりあえず置いておきましょう。
さよなら私のクラマー」では、高校の女子サッカーを舞台にした物語が描かれます。第1話では、二人の中学生の少女が高校サッカーを続けるための学校選びをしていたり。


一人になんてさせないから

中学の全国大会で3位の原動力となったボランチ曽志崎緑。そして、その緑に敗れた周防すみれ。すみれは足が速く才能もあるものの・・・・チームに恵まれない孤高の中学時代を過ごしました。その才能に惚れ、一緒に高校サッカーをしようと誘ったのが緑。まぁ、緑が望んだ高校には行けませんでしたけどw


一人ぼっちの先輩

ちなみに高校を決めたのは、すみれ。理由はたまたま見た試合で、一人ぼっちの先輩・田勢恵梨子を見たから。グータラな監督に愛想をつかしたチームメイトが去り、田勢先輩は涙ながらに一人で練習していました。そんな状況に共感してしまったすみれが田勢先輩のいる高校を選んでしまいます。そして、それに付いていくことになった緑。
ただ、それだけすみれの才能に惚れこんでいた・・・ということなんですけどね。




全国レベルのボランチと一人ぼっちのスピードスター。そして、一人ぼっちの先輩。




そんな女子たちのサッカー物語が始まる―。












なぜかいるノンちゃん

あれー!???????なんでいるの?????






みんなでやった方が楽しい

どうやら、すみれと同じ高校に入ったようです・・・・。つまり、主人公は恩田希








というか、表紙からすでにいますね・・・・。





これ、雑誌での第1話のときから騙されていたんですけど、同じ“さよなら〜”というタイトルであることは知りつつ、まさか繋がっているとは思っていませんでした。むしろ、新川先生(月マガ編集部?)もそれを狙っていたかのように、新キャラのみの物語と思わせにきていたフシがあります。主人公はすみれのような告知、新連載のときの月マガ表紙もすみれ。しかし、出し惜しみもせず第1話には希がいました。実のところ、読者的には、「さよならフットボール」を知っている読者にとっては衝撃的な出来事でした。



合わせて読むといいよね

改めて1巻を読み終えると、「さよなら私のクラマー」の主人公って希じゃないか・・・・となります、なるはずです。なんせ表紙にもなってますしねwwww
個人的には「さよならフットボール」→「さよなら私のクラマー」の順で読んだ方がよいかと思います。もちろん面倒だって人は「さよなら私のクラマー」だけでも良いかと思います。ただ、さよならフットボール時代の登場人物も出てきますし、新川作品の特徴でもある“読めば読むほど重厚になる物語”を楽しむことができます。今回のさよならシリーズもそうですが、例えば「四月は君の嘘」も、小説版や新しく刊行されたcodaを一緒に読むと物語が濃厚になっていきます。こと新川作品に関しては、読めるなら読んでおいた方がいいと思います。




鮫島監督の後押し

ふと気になるのは、さよならフットボール時代に男子サッカーにこだわっていた希がどうして?という部分。1巻ではそのあたりが描かれますが、決して男子サッカーから逃げたわけではないこと、希が女子サッカーを楽しめていること、鮫島監督が女子サッカーの新しい時代を作ってこいと背中を押しています。
さよならフットボール時代、鮫島監督は本当に悩んでいたように思います。希は本当に才能にあふれています。もちろん男子に負けないテクニックを持つという長所はありつつも、現代の男子サッカーの持つパワーやスピードにはどうやっても希が追いつかないわけです。だからこそ、希の才能を消さないためにも女子サッカーを勧めることになります。チームには面白い一人ぼっちたちがいたり、1巻で試合する相手の強さに感嘆したりと、希が望んだものが得られているようには思います。



さてさて、いくつか既に気になることもありますが、例えば主人公は希でいいのか?という点。1巻の表紙になっているのだから!ということを考えると、やはり主人公と言ってもいいんでしょうかね。そうなると、完全にさよならシリーズは、恩田希のための物語となりますね。
ただ、周防すみれも十分に主人公をやっていると思いました。もう一人の自分を見つけたと希のことを評しており、主人公が二人いると考えてもよいのかもしれません。一人ぼっちが一人ぼっちを見つけたら、それはもう一人ではないのだなと思ったりもするわけで。そう考えると、同じ月刊少年マガジンで連載している「ぼっちアルバム」にも見習ってほしいなと思う部分もあるわけでw←宣伝



ぼっちアルバム

主人公が二人いる女子サッカー物語。一人は男子サッカーに交じって一人ぼっちだった少女。もう一人は、女子サッカーに交ざりながらも、才能が突出していたため一人ぼっちだった少女。
そこに、数多の誘いを断り一人ぼっちとなりながらも、自分が信じた才能についていった少女がいます。チームに人がいなくなり、一人ぼっちの存在となってもチームを何とかしようとした少女もいます。他にも我の強そうな女の子たちがおり、楽しい物語になっていくことに期待が持てます。






クラマーとは

そして、タイトルの「私のクラマー」という言葉が気になります。クラマーとは、日本のサッカー界の父と呼ばれるデットマール・クラマーを指していると思います。この時点で“監督”が重要な要素になるような気がしています。1巻では既に監督が4人登場しています。一人は希を女子サッカーに誘った鮫島監督。もう一人は、女子サッカーに未来はあるのか?と投げやり気味のグータラ監督の深津監督。さらに、日本の女子サッカーを牽引し続け、引退後に監督となった能見監督。最後に1巻の敵チーム(全国最強)の監督であり、サッカーという競技を理解し体現している鷲巣監督。
それぞれが個性を持ち、選手に影響を与える・・・・はず。鮫島監督の良さは希を引き立てた時点で分かりますし、本当は個人的にも語りたい鷲巣監督についてなどなどもありますが、やはり深津監督と能見監督は超重要なキャラとなりそうです。二人とも希たちのチームの監督ですが、そもそもチームをバラバラにしたのは深津監督です。彼はおそらく女子サッカーに対して、もう夢を見れていない気がします。ただし、どこか有能そうな雰囲気も出ています。
一方、能見監督は日本女子サッカー界の宝として現役を全うし、“そこ”から先を見据えて動いていると思われます。ちなみに、↑で「女子サッカーが終わってしまう」と言ったのは、おそらく現役時代の能見監督だと思われます(明言はされていません)。女子サッカーの基盤がもろく、不安定なままのスポーツであることを一番理解している気がします。そんな中、自分の教え子をどうするのか・・・・。とても気になります。




一体、「私のクラマー」は誰を指しているのでしょうね。










四月は〜が静の物語なら、さよなら〜は動な物語ですね。四月とはまた違った感動がやってくると思います。サッカーとしての面白さはもちろんですが、女子サッカーとしての面白さをどう描くのかが気になります。個人的には、女子サッカーはいいFWといいGKさえいれば何とかなるんじゃ?と思っていますが・・・・。というか、今の希のチームにはGKが足りないと思います。新キャラで出てくると面白いというか、ある程度の強豪とも戦えるとは思いますけどね。あとは、FWがちょっと残念なのが・・・・。
それと、ほんのちょっと期待しているのは、四月は君の嘘とまで関わってきたりしないかな?というところ。公生はいないでしょうけど、例えば渡くらいなら・・・・とか思ってみたり。意外となくはないのでは?なーんて思いますが。今後も楽しみです。