この風俗街の片隅に「匿名の彼女たち・第5巻」



匿名の彼女たち Season5

新年あけましておめでとうございます。




昨年末、「僕はね、素人は抱かないんですよ。」と会社の上司からすごくどうでもいいことを言われました。





だから言ってやりました。






「素人のOPPI(←PPAP風)もいいものですよ」って。





まぁ、おそらく上司は「素人=援助」ということを言いたかったと思うのですが、私の返しも意味がよく分かりませんね。はい、彼女募集してるので、女性の方は是非ご連絡ください。

さて、去年は例年以上に出張の多い1年でした。出張となると、やはり気になるのはその土地土地の文化だと思います。皆さんはそんなとき、何を見ますか?るるぶじゃらん?なるほどなるほど・・・・。






カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ









日本全国色街マップ

旅行のお伴は「匿名の彼女たち」じゃろがい!!!!!


風俗版「孤独のグルメこと「匿名の彼女たち」があってこそ旅が完成するというものです。色んな街に行って、腹いっぱい食べて、風情に浸る。そんなのはテレ東に任せとけばいいんです。いい大人、いい社会人、疲れたサラリーマンこそ「匿名の彼女たち」のように生きるべきなのです。
そんなサラリーマンたちの心強い仲間が「匿名の彼女たち」の“日本全国色街マップ”です。1〜3巻までは必ずついていたのですが、4巻では何故かついてなかったんですよね。おそらく相当の批判があったのでしょう。5巻では復活していました。素晴らしいことですね!!ちなみにこのマップでは、各巻で訪れた街が載ってます。



広島ソープのお約束・カーテン

5巻では「仙台、国分町」「広島、薬研堀」「福原」「沖縄、辻」「東京、池袋・八王子・六本木・五反田」などが舞台となっています。ぶっちゃけ土地の名前だけ見ていれば「孤独のグルメ」ですけどね。でもまぁ、ソープやヘルスとかに行ってる漫画なんすよ、これ。
広島ではソープに行ってます。なんと広島のソープではカーテンがドアに使われてるんですって!もちろん音漏れしまくりです。色んな街を舞台に、色んな風俗をめぐり、その土地土地の良さやその土地ならではの風俗あるあるを描く。それが匿名の彼女たちです。いや〜最初はビビるよね、あれ。





君の源氏名は。

色んな女性がいます。エロいことをするだけ、エロいことをするのを漫画で読みたいだけなら、この作品はオススメできません。エロ本買ってマスかいて寝てろって話です。街の風情を楽しみ、女の子選びの情緒を楽しみ、女の子の人となりを知る。それが正しい楽しみ方ってものです。


謎のポエム

そうそう。匿名の彼女たちが大好きな人たち、いわゆる匿名の彼女たちニスト(語呂悪い)が特に気にしているのが、最後の数ページの謎ポエム。もしくは謎の空虚感。必ずといっていいほどあるんですけど、ちょっとした賢者タイムが訪れます。街に行く。店に入る。女の子を選ぶ。抜く。満足する。黄昏ながら一言。このお決まりの流れがなんとも楽しいです。






見たことある・・・・?in仙台

5巻で出てきた街々のうち、2016年で私も実際に行ったところとしては、広島と仙台なんかがありますね。さすがに東京在住なのでそのあたりは割愛するとしても、こうやって自分も出張なんかで行った場所が作中にも出てくると嬉しいものです。あっ、いつか福原にも行ってみたいですね。って違う違う、神戸ですね、神戸。神戸にも行きたいです。
そういえば、仙台出張に行ったとき知り合いが言ってました。



風俗ではずれが出てきた日本死ね(←ただの私怨)


何があったのでしょう・・・・。知り合いに何があったのか、どんな巨体が出てきたのかは分かりませんけど、しばらく元気がなかったです。
一方、この作品では“はずれ”が出てくることはかなり少ないですよ。はずれが出てきたらアームロックしたい欲求が高まるわけですけど、この作品の主人公・山下は謎の“風俗運”により回避率が高いです。ずるいずるい!



5番アイアン

そら、5番アイアンも捗りますわ。かなりの距離飛ばしそう。



まぁ、全巻買う必要もありませんよ。とりあえず1冊買ってみることをオススメします。さすがに女性に勧めるつもりはありませんが、男なら1冊!という気もします。匿名の彼女たちニストはたまにヤンマガで不定期に載るこの作品を楽しみにしています。これがあるとないとでは、ヤンマガの質が全然違いますからね。








広島回に出てきたババア

最後に余談となりますが、私が去年行った広島出張。その数日後発売のヤンマガに広島回が載っていました。しかも、↑のババアにも遭遇してるんですよね。リアルで遭遇したババアが数日後発売の雑誌にも載ってる。嬉しいかと聞かれれば、そうでもないと答えるしかないです。むしろ、そのババアがいることをリサーチしている作者の五十嵐先生、そして一緒に取材(と称した風俗巡り)をしている担当編集に脱帽です。というか、俺も連れてってくださいよ。
当たり前の話ですが、広島でこのババアについていくことはありませんでしたし、漫画の主人公・山下のようにソープなんてもってのほか。ただただ漫画が好きな真面目人間ですからね。へへへ。まぁ、セクキャバとかに行ったかどうかは不明。出張の日だけ爪が何故かキレイになってた可能性もなくはないです。仙台でキャバクラに行ったことだけは本当です(無理矢理つれてかれた)。






2017年、彼女募集してます。

アニメ放映まで待てない!?「ALL OUT!!」のすすめ(初心者向け)



おそらくですが、漫画ALL OUT!!(以下、オールアウト)を読んだことがないという人は多いかと思います。それもまぁ仕方がないことなのかなと思うのは、掲載誌がモーニングツーというちょっとマイナーな雑誌であるところが大きいかもしれません。しかし、しかしですよ。読んだことがないという人で、この記事が目に止まったのであれば・・・・一度、是非読んでほしいなと思うわけで。




本物の『熱』がここにあります。







☆オールアウトという作品☆
今回は、オールアウトを読んだことがない人向けにネタバレを極力無くした紹介をしてみたいと思います。なお、そんな読んだことがないという人が多い一方、オールアウトガチハマり勢というのもいます。本当にいるんですよ。その人気に後押しされて・・・・現在、10巻まで単行本が出ています。体感では、3:7、いや2:8くらいで女性ファンが多いと思われます。この作品は『ラグビー漫画』。しかし、女性ファンが相当多い。それだけの何か、それだけの理由・原因があると思うわけです。






ラグビー漫画です

さっそく紹介しよう・・・・という前に、さらに前段のお話になって申し訳ありませんが、この「オールアウト」今秋でのアニメ化が決定しております。※10/6からです!!!
URL:http://allout-anime.com



勝手な予想だと笑ってくれて結構ですが、おそらく人気が出ると思います。もちろんアニメの出来次第ではありますけどね。そして、原作同様、女性ファンが付くのではないかと思ってます。一方で、女性人気はあるものの、スポーツとしての熱、ラグビーという熱は男性陣にも絶対に訴えかけるものだと思います。これから男性人気も増えていくといいなぁ・・・・。←予想では加速度的に女性人気が出るのでは?とか思ってますが、期待しすぎてもよくないかも?
作品的には、高校からラグビーを始めた主人公と熱い仲間たちによる青春ラグビーもの・・・・なんて言葉で形容し足りない物語です。もちろん主人公の成長物語でもありますが、仲間としてチームとしての成長もある物語。泥にまみれながら走り続ける物語。
ひたむきにラグビーに向き合う少年たちと一緒に涙してしまったり。純真無垢としか言いようのない笑顔に和まされたり。悩んでるキャラたちのために何かできないか?大人たちも頑張ってよ!なんて思ったりします。とにもかくにも、彼らは読者(これからは視聴者)の母性をくすぐってくるんです!!!!




・・・・男にも母性ってあったっけ。












今、伝えたい事
1.ラグビーというスポーツが熱い
2.筋肉がエロい
3.全員が主人公、そして、かわいい
4.子供の物語と大人の物語
5.オールアウトしてますか?



1.ラグビーというスポーツが熱い




ラグビー」と言われて思いつくのは、やはり五郎丸選手でしょうか(もう昔の話に聞こえてしまいますが)。五郎丸選手といえば、あのポーズ!!・・・・となってしまうわけですが、今一度思い出してほしいと思います。五郎丸選手が活躍したラグビーW杯、日本対南アフリカ戦を。あの逆転の場面、ラグビーの面白さが爆発してたんですけど、ルールが分からなくても、それを感じることができたのではないでしょうか?
W杯でのラグビー以外見たことないと言われるかもしれませんが、あの時感じた熱を、あの時感じた感動を・・・・オールアウトでも味わうことができるでしょう。


細かーいルールはオールアウトで分かりやすく説明してくれます。何であんな攻撃の仕方なのか?どうやれば点数をとれるのか?ポジションの意味は?ゴツゴツした人しかいなさそう・・・・などなど。色々と思うところはあるかもしれませんが、ラグビーの熱と一緒に、ラグビー素人の主人公と一緒にルールを覚えることは可能です。
むしろ、一番覚えていてほしいのは、『ボールを前に投げることができない』ということです。某ジャンプのなんとかシールドって漫画でやっていたアメフトは前に投げることができるスポーツ。一方、ラグビーは・・・・己のカラダでしかボールを前に進めることができません。パスは自分より後ろ・横のみ。ボールを前に動かす=自分でボールを持って走るしかないのです。サッカーのように前に蹴りだすスポーツとは違うんです個人的には、このルールこそがラグビーというスポーツに熱を持たせている要因の一つではないかと思っています



アイツが運んだボールだから、俺が運んだボールだから、大切にしたい(してほしい)。


余談ですが、ラグビーで点を取った選手は大喜びしないようにしています。というのも、たまたま最後が自分だっただけ、という気持ちでプレーしているからです(ケースバイケースかもしれませんが)。作中でも語られますが、ラグビーは紳士のスポーツです。しかし舞台は高校ラグビー紳士になりたい、なれない、そんな子供たちの物語となります。









2.筋肉がエロい
とにかくエロいです。
しかし、このエロさを伝えるには読んでもらうしかないでしょうか。ちなみに、作中の主要な登場人物でもある石清水くん(通称・イワシ)のフィギュアがクソエロいので、色んな意味でもオススメ。もしや18禁では?と思わせる程度にエロいです。アニメでもあのエロさが出てくれるといいのですが・・・・。
URL:http://www.chara-net.com/item74401.html ←イワシのどエロフィギュア。エロすぎです。



関人きゅん

そこはキャプテンの赤山(超主要キャラ)だろー!というファンの声も聞こえてきますが、個人的に最近エロいと思った神奈川ナンバーワン・フランカー(←ポジションです)の“霧島関人”などを例に挙げておこうかと思います。本当は同じチームの残波君が最近エロエロですが、刺激が強いので単行本で確認してください。
作者の雨瀬シオリ先生の絵柄なのか、ラグビー選手が持つエロさからなのか・・・・。最前線で体をはる太めの選手だけではないんですよ。筋肉が醸し出すエロさがねー、鼻血ものなんですよねー。このあたりが女性人気の一端なのか!?なんて思ったりもしますが。違うよ・・・・ね?

とはいえ、私も男なので変な性癖だと思われたくないので言っておきますが、雨瀬先生の描く女の子も可愛いです。抱きしめたくなる可愛さがあるんですよ〜。俺は彼女たちの薄い本が読みたい!!しかし現実はおそらく男キャラの薄い本が増えそう!!ふえぇ・・・・。









3.全員が主人公、そして、かわいい
主人公はラグビー素人。そして、身長が小さい。そんな男の子が高校に入って出合ったのがラグビー


でっかい奴をぶっとばしたい―。


それが最初の一歩。






憧れたから

素人に何ができるのか。ましてやぶっ飛ばしたい!なんて不純(?)な理由で始めたラグビー。そんな中でも、挫折もあったり、成功もあったり、成長もあったり。ラグビープレーヤーとしての芽生えもありつつ、敵チームの選手にただただ憧れたり。結構青春しています。
さらには、素人である主人公が走り続ける、タックルし続ける姿にチームメイトが引っ張られるという王道展開。そんな主人公のいる作品がオールアウト。






キャプテンの過去

敬語を使えない主人公にいつも怒っていたキャプテン。そして、誰よりも一番ラグビーを強くなりたいと願う熱き人。他人に厳しく、そして自分に最も厳しい人。キャプテンは作中ではもう高校3年生ですが、彼が1年生の頃、もちろん2年生の頃もですが、チームはまともではありませんでした。試合に負けてもヘラヘラしていた先輩たち。そんな中で負けて悔しいと泣くキャプテン。そんな過去を持つ人。
先輩はうまくなろうとしない。そして、誰も指導してくれない。それでもラグビーが好きで好きで頑張ってきた苦労人。主人公が偶然連れてきたコーチに喜び、まだまだ強くなれることを真に喜んだり。自分が成長できること、チームが成長できることを素直に喜べるキャプテン。そんな人のいる作品がオールアウト。





この作品での各キャラの思い出、気持ち、目標とするもの。それらを個別で語るには時間が足りませんね。主人公の物語も熱い。キャプテンの物語も熱い。それ以外のメンバーも熱い。全てが絡み合って、成長していく作品になっています。決して単純でも単調でもない、『青春』と『熱』のある作品です。おそらく好きになるキャラが一人は生まれるんじゃないでしょうか。主人公などの主要メンバーだけではなく、チーム全員に魅力ある話が詰まっているのがオールアウトの特徴です。

でまぁ、その上で登場人物全員がかわいいんですよね。いわゆるキュートみたいなかわいいではなく、いじらしいという方が近いでしょうか。強くなれた時分に喜ぶ彼らがとにかく愛おしい。主人公が初めてチームに得点をもたらしたとき泣きました。それを見て自分も泣いてしまいました。大人が子供の頑張りを見て嬉しくなってしまうのはしょうがないのかもしれません。










4.子供の物語と大人の物語



籠さんという大人

アニメ化に伴い、おそらく重要視されたのは主人公やキャプテンたちだと思います。しかし、オールアウトは大人を外して語ることはできません。特に、コーチとしてやってきた元日本代表選手の籠さん。一番好きなキャラでもあります。自分自身が大人になり、高校生という生き物に対して成長を促してやれる籠さんに嫉妬しているのかもしれません。
もちろん籠さん以外の大人たちも先生として登場し、どう子供たちを成長させればいいのか、天狗になっていないか、負けて悔しいと落ち込まないか、ラグビーを・・・・嫌いにならないか。大人だっていろいろ悩んでいるんです。そんな部分も描いているのがオールアウト。


籠さん、かっけーよ・・・・。




3年間という有限の時間の中、キャプテンのように最後の1年しか籠さんと出会えなかった人もいますが、大人が子供を成長させてやらなければならないと思うのです。もちろん子供たちは勝手に成長します。ただ、それだけでは到達しえないところに大人が手を貸すべきなのでは??そんな青春物語の一端に、大人が加わっているということ、それが子供たちにとって重要であるということ。それらも相まって青春を作っているのだろうなぁとしみじみと思わせてくれる作品です。

とはいえ、大多数の人はまっすぐに走り続ける子供たちに目が行きがちですけどね。










5.オールアウトしてますか?
「上手くなりてーよ」
そんな言葉が聞こえてきます。
「つらい」「もう無理」
そんな言葉も聞こえてきます。


作中の主人公のチームは、正直弱いです。ただ、弱いなりに柱になるキャプテンがいて、子供たちを導ける指導者がいて、がむしゃらという言葉がふさわしい主人公がいます。全員が全速力でどこまでも走り続けます。下手は下手なりに。努力できる隙があれば気持ちで走り続けています。そこに、どうしても胸打たれてしまいます。
作品のタイトルでもある「オールアウト」。



オールアウトの意味と意義

この意味は「全てを出し切る」です。
全てを出し切ることができれば、何だってできる。コーチの籠さんは選手たちに語りかけました。本当にできるかは分かりませんが、走り続けるしかできない子供たちに「全力を出しきれ」と言いました。それに従い、選手たちは全力を出し続けます。辛い、大変だ、と言っていたりもしましたが、自分の努力が実ったときの笑顔がまあ素敵。だって全力出し切ってますから。












☆オールアウトを見てほしい☆
アニメでも漫画でもどちらでもいいです。熱血!青春!そんなスポーツ作品が好きな男性陣はもとより、なぜか女性人気が高い(←理由は分かってる)作品だということで沼と呼ばれるものに女性陣がハマってくれると嬉しいなと思います。未読女性陣からすると男が紹介するものなんて〜とか思うかもしれませんが、そんなことどうでもいいです。沼地にハマってる女性の多さにビクビクしている私の言葉をどうか信じてもらえれば←


というわけで、漫画はすでに10巻まで出てます!!!
アニメはもうすぐ10/6から!!(関東)
とにかくアニメが待ち遠しいです。漫画をすでに読んでいる人は今度語り合いましょう!ついでに布教しましょう。漫画を読んでいない人はまずはアニメを見てみてください!!オススメ。




漫画家世界の熾烈な争い(物理)「狭い世界のアイデンティティー」



漫画業界への宣戦布告!!!

押切蓮介先生がやってきた、問題作を抱えてやってきた―。
某作品でなんやかんやあった押切先生が講談社に戻ってきました。具体的には、ハイスコアガール」で訴えられた押切先生がモーツーにやってきました(石直球)。まぁ、押切先生はモーニングでも「HaHa」という過去を振り返るかのような作品を最近までやっていましたので、それほどお久しぶりというわけでもないですけどね。
ホラー系な作品を好んで描いている漫画家さんが漫画で訴えられるという、それこそホラーな顛末でしたけど、やはり押切先生は講談社じゃないといけませんよね。むしろ、講談社が一番安全ですよ、押切先生ー!!!


というわけで、モーツーで始まった「狭い世界のアイデンティティー」です。押切蓮介先生の場合、わりと過去を振り返る作品が多い印象もありますけど、今回はなんと『漫画家漫画』となります。それこそ月マガのRiNだったりかくしごとだったり、他社ですがバクマンだったりありますね。とはいえ、押切先生なので一味違うものになってます。







漫画家さんの年末謝恩会

漫画家さんなので漫画を描くあれこれかと思いきや、意外と知られているようで知られていない年末の謝恩会などの話もあります。これ、結構嬉しいですよね。漫画家さんが一堂に会する場でどんな会話があるのかって気になります。有名なのは、料理に群がる〜とかでしょうか。一生に一度でいいので行ってみたいものです。俺も漫画描くしかないかな〜、がはははは。
さて、主人公(女性)も漫画家であり、新人賞を獲得した将来有望な金の卵です。これは、件社(くだんしゃ)という大きな会社での物語であり、当然ながら主人公も件社で漫画を描くことになるわけで。



件社=くだんしゃ=KUDANSHA
⇒KODANSHA?




はっはーん。なるほどなるほど?押切先生は、講談社を舞台にした漫画家漫画作品をやろうと考えているのかもしれませんね?






では、その講談社の年末の謝恩会ではどんなことが行われているのでしょうね。楽しみです。












若い芽は摘んでおかないとね

そう、例えば大御所作家さんによる「若い芽つぶし」があります。当然ですね。なんせ、若い芽は摘まないと、出る杭は打たないと。だって、いつ自分の地位が脅かされるか分かりませんからね。


打ち切り作家の磔

そうそう。謝恩会最大の醍醐味といえば「打ち切り作家の磔(はりつけ)」ですよね。このあとに腐ったパイを皆で投げ合うところがテンション最高潮になります。



そもそも漫画家さんたちは普段の交流がありません。そんな漫画家さんたちが集まればこれくらい必然と言っても過言ではないでしょう。売れっ子作家は新人をつぶし、新人はコネを作り、編集者は連載を続けたければ〜と脅すわけです。件社とは本当に恐ろしい場所ですね。←急な件社呼び






下劣を極めた醜い世界

凡人では生き残れない世界、それが漫画界。夢を見て漫画業界に来てもどうにもなりません。漫画業界とは、妬みや嫉みが渦巻く地獄のような場所なわけです。そして、もちろん主人公もその地獄へ赴くわけです。なお、主人公が漫画家になろうと思ったのは、『件社に持ち込みに行った兄がそこで殺されたから』なわけで。兄の敵を討つため、編集者かもしれない、大御所漫画家かもしれない、ライバルたちかもしれない、誰が兄を殺したのか分からない舞台を登ろうというわけです。
注:本当にこういう漫画です。







まずはライバルから

というわけで、第1話では主人公が同じく新人賞受賞作家と壇上に上がります。そしてライバルたちをボッコボコにしています。まぁ、そもそもライバルたちも、金の力でなんとかしようという奴や、毒をもって他の新人をなんやかんやしようという奴らばかりだったんですけど。



「暴の力でこの業界を邁進したいと思います。」
これは主人公が壇上で宣言した言葉ですが、真っ先にやられたのはライバルたち。しかし、この事実を理解しないまま漫画業界を生き抜くことはできません。無理でしょう。なんせ、漫画業界は血で血を洗う地獄です。そして、売れることを夢見た何千何百という新人がうろうろしている世界。主人公は、果たして本当に兄の敵をうつことができるのでしょうか・・・・。







しかしまぁ、件社ってところは怖いですね。件社、件社ねえ・・・・。クダンシャって名前にしてるくらいだから、本当は九段下にある会社が舞台なんじゃないかなあ?←熱い擦り付け




いや、本当はもっと優しい世界らしいよ・・・・?

女子サッカーは何を育てるか「さよなら私のクラマー・第1巻」




実写劇場版四月は君の嘘は9/10からです。今から楽しみで仕方がありません。設定も原作から変更し(中学生→高校生)、作品を彩るライバルたちもカットらしい、ということなので多少は心配しています。しかし、同じく講談社ちはやふるの映画が面白く、主人公を演じた広瀬すずさんが四月は〜でも主演をやるわけです。このあたり結構期待しています。
さて、原作の新川直司先生は四月は〜で有名になったわけですが、他にも色々と作品を出しています。例えば、(今は無き)マガジンイーノで連載していたさよならフットボール。今では人気となった女子サッカーを、なでしこ旋風の前に漫画にしていました。というか、新川先生はサッカーが好きすぎるよねw


ノンちゃんのフットボールには夢がある

主人公の恩田希は男子に交じってサッカーをする少女。(作中のルール上)女子が中学の男子サッカー公式戦には出られないため、試合に出たい出たいと叫び続ける作品です。ここで重要なのは、希が女子サッカーに交ざらない理由が“男子に負けないテクニックがある”ということ。練習とはいえ、男子と一緒にサッカーをしても負けていません。
ただし、華麗なフットボールを標榜する希に対し、年齢を重ねていくごとに体格や身体能力の差が顕著になっていきます。希が寄生している男子サッカー部の鮫島監督の、希に怪我をさせられない、男子サッカーの中では危険だろうという配慮もあり中学3年間で公式戦に出ることは叶わない・・・・はずだったんですけどね。
タイトルのさよならフットボールという言葉が印象的な作品です。希がやりたいフットボールを見つけることはできるのか。サッカーという土俵の中で、希が男子たちに負けない何かを見出せるのか。たった一人の女子サッカー選手が魅せる物語となります。全2巻の中に、希をはじめ、幼馴染の面々の物語も織り交ぜながらサッカー物語が描かれています。とても読みやすいです。オススメです。






そして、新しく月刊少年マガジンで始まったのがさよなら私のクラマー




さよならフットボールマガジンイーノ、2009-2010連載
四月は君の嘘月マガ、2011-2015連載
さよなら私のクラマー月マガ、2016-連載




四月は〜で“さよなら”を存分に味わったはずなのに、またしても“さよなら”をやるという・・・・。四月は〜の前にやっていたさよならフットボールに似たタイトルでやるという・・・・。さらに、今回も女子サッカーがテーマなわけですよ。



日本女子サッカーが終わってしまう

しかも、なかなか過激な言葉からお話が始まります。女子サッカーが終わってしまう?なーんて過激なことを言っていますが、↑の女性、おそらく作中での女子サッカー日本代表のレジェンドの言葉です。彼女が走るのを止めたとき、日本の女子サッカーが終わるかもしれないと言っています。現実世界の女子サッカーは・・・・とりあえず置いておきましょう。
さよなら私のクラマー」では、高校の女子サッカーを舞台にした物語が描かれます。第1話では、二人の中学生の少女が高校サッカーを続けるための学校選びをしていたり。


一人になんてさせないから

中学の全国大会で3位の原動力となったボランチ曽志崎緑。そして、その緑に敗れた周防すみれ。すみれは足が速く才能もあるものの・・・・チームに恵まれない孤高の中学時代を過ごしました。その才能に惚れ、一緒に高校サッカーをしようと誘ったのが緑。まぁ、緑が望んだ高校には行けませんでしたけどw


一人ぼっちの先輩

ちなみに高校を決めたのは、すみれ。理由はたまたま見た試合で、一人ぼっちの先輩・田勢恵梨子を見たから。グータラな監督に愛想をつかしたチームメイトが去り、田勢先輩は涙ながらに一人で練習していました。そんな状況に共感してしまったすみれが田勢先輩のいる高校を選んでしまいます。そして、それに付いていくことになった緑。
ただ、それだけすみれの才能に惚れこんでいた・・・ということなんですけどね。




全国レベルのボランチと一人ぼっちのスピードスター。そして、一人ぼっちの先輩。




そんな女子たちのサッカー物語が始まる―。












なぜかいるノンちゃん

あれー!???????なんでいるの?????






みんなでやった方が楽しい

どうやら、すみれと同じ高校に入ったようです・・・・。つまり、主人公は恩田希








というか、表紙からすでにいますね・・・・。





これ、雑誌での第1話のときから騙されていたんですけど、同じ“さよなら〜”というタイトルであることは知りつつ、まさか繋がっているとは思っていませんでした。むしろ、新川先生(月マガ編集部?)もそれを狙っていたかのように、新キャラのみの物語と思わせにきていたフシがあります。主人公はすみれのような告知、新連載のときの月マガ表紙もすみれ。しかし、出し惜しみもせず第1話には希がいました。実のところ、読者的には、「さよならフットボール」を知っている読者にとっては衝撃的な出来事でした。



合わせて読むといいよね

改めて1巻を読み終えると、「さよなら私のクラマー」の主人公って希じゃないか・・・・となります、なるはずです。なんせ表紙にもなってますしねwwww
個人的には「さよならフットボール」→「さよなら私のクラマー」の順で読んだ方がよいかと思います。もちろん面倒だって人は「さよなら私のクラマー」だけでも良いかと思います。ただ、さよならフットボール時代の登場人物も出てきますし、新川作品の特徴でもある“読めば読むほど重厚になる物語”を楽しむことができます。今回のさよならシリーズもそうですが、例えば「四月は君の嘘」も、小説版や新しく刊行されたcodaを一緒に読むと物語が濃厚になっていきます。こと新川作品に関しては、読めるなら読んでおいた方がいいと思います。




鮫島監督の後押し

ふと気になるのは、さよならフットボール時代に男子サッカーにこだわっていた希がどうして?という部分。1巻ではそのあたりが描かれますが、決して男子サッカーから逃げたわけではないこと、希が女子サッカーを楽しめていること、鮫島監督が女子サッカーの新しい時代を作ってこいと背中を押しています。
さよならフットボール時代、鮫島監督は本当に悩んでいたように思います。希は本当に才能にあふれています。もちろん男子に負けないテクニックを持つという長所はありつつも、現代の男子サッカーの持つパワーやスピードにはどうやっても希が追いつかないわけです。だからこそ、希の才能を消さないためにも女子サッカーを勧めることになります。チームには面白い一人ぼっちたちがいたり、1巻で試合する相手の強さに感嘆したりと、希が望んだものが得られているようには思います。



さてさて、いくつか既に気になることもありますが、例えば主人公は希でいいのか?という点。1巻の表紙になっているのだから!ということを考えると、やはり主人公と言ってもいいんでしょうかね。そうなると、完全にさよならシリーズは、恩田希のための物語となりますね。
ただ、周防すみれも十分に主人公をやっていると思いました。もう一人の自分を見つけたと希のことを評しており、主人公が二人いると考えてもよいのかもしれません。一人ぼっちが一人ぼっちを見つけたら、それはもう一人ではないのだなと思ったりもするわけで。そう考えると、同じ月刊少年マガジンで連載している「ぼっちアルバム」にも見習ってほしいなと思う部分もあるわけでw←宣伝



ぼっちアルバム

主人公が二人いる女子サッカー物語。一人は男子サッカーに交じって一人ぼっちだった少女。もう一人は、女子サッカーに交ざりながらも、才能が突出していたため一人ぼっちだった少女。
そこに、数多の誘いを断り一人ぼっちとなりながらも、自分が信じた才能についていった少女がいます。チームに人がいなくなり、一人ぼっちの存在となってもチームを何とかしようとした少女もいます。他にも我の強そうな女の子たちがおり、楽しい物語になっていくことに期待が持てます。






クラマーとは

そして、タイトルの「私のクラマー」という言葉が気になります。クラマーとは、日本のサッカー界の父と呼ばれるデットマール・クラマーを指していると思います。この時点で“監督”が重要な要素になるような気がしています。1巻では既に監督が4人登場しています。一人は希を女子サッカーに誘った鮫島監督。もう一人は、女子サッカーに未来はあるのか?と投げやり気味のグータラ監督の深津監督。さらに、日本の女子サッカーを牽引し続け、引退後に監督となった能見監督。最後に1巻の敵チーム(全国最強)の監督であり、サッカーという競技を理解し体現している鷲巣監督。
それぞれが個性を持ち、選手に影響を与える・・・・はず。鮫島監督の良さは希を引き立てた時点で分かりますし、本当は個人的にも語りたい鷲巣監督についてなどなどもありますが、やはり深津監督と能見監督は超重要なキャラとなりそうです。二人とも希たちのチームの監督ですが、そもそもチームをバラバラにしたのは深津監督です。彼はおそらく女子サッカーに対して、もう夢を見れていない気がします。ただし、どこか有能そうな雰囲気も出ています。
一方、能見監督は日本女子サッカー界の宝として現役を全うし、“そこ”から先を見据えて動いていると思われます。ちなみに、↑で「女子サッカーが終わってしまう」と言ったのは、おそらく現役時代の能見監督だと思われます(明言はされていません)。女子サッカーの基盤がもろく、不安定なままのスポーツであることを一番理解している気がします。そんな中、自分の教え子をどうするのか・・・・。とても気になります。




一体、「私のクラマー」は誰を指しているのでしょうね。










四月は〜が静の物語なら、さよなら〜は動な物語ですね。四月とはまた違った感動がやってくると思います。サッカーとしての面白さはもちろんですが、女子サッカーとしての面白さをどう描くのかが気になります。個人的には、女子サッカーはいいFWといいGKさえいれば何とかなるんじゃ?と思っていますが・・・・。というか、今の希のチームにはGKが足りないと思います。新キャラで出てくると面白いというか、ある程度の強豪とも戦えるとは思いますけどね。あとは、FWがちょっと残念なのが・・・・。
それと、ほんのちょっと期待しているのは、四月は君の嘘とまで関わってきたりしないかな?というところ。公生はいないでしょうけど、例えば渡くらいなら・・・・とか思ってみたり。意外となくはないのでは?なーんて思いますが。今後も楽しみです。



妹と幼馴染と時々後輩「りぶねす・第5巻」




知る人ぞ知る体当たり漫画家・船津紳平先生の初単行本「はじめての田中論理」。知る人ぞ知ると言いつつ、週マガの巻末で編集のフジカワさんと一緒に何やかんやトライしていた・・・ってのを知らなければ本当に知らないかもしれません。いや、むしろそっちの方で有名かもしれないですけど。
基本的にはギャグです。田中論理という勉強しかしてこなかった主人公が人を好きになるというお話。勉強しかしてこなかったということで、恋愛アプローチがかなりおかしいです。一応ラブコメらしいですが、ほぼほぼギャグです。田中論理くんが一方的なラブを送り付けているだけですからね。そら向こうの妹さんからストーカー扱いされますわ。論理で恋を語っても結局はロンリーってね、がははははは!!!←
余談ですが作中で妹キャラが2人出てきます。2人とも超可愛いです。あと、論理くんの「最短で付き合って、最短で結婚して、残りの人生をより長く五十嵐さん(←好きな子)と過ごしたい」ってのはわりと名言だと思いました。












あの男が憎い・・・・!

ちなみに田中論理はマガスペ連載でした。こちらはマガスペで連載中の「りぶねす」マガスペについては・・・・連載中という言葉が難しいですね。来年には休刊するそうです。全ての行き先がどうなっているのかよく分かっていませんが、看板漫画となっている「りぶねす」はマガポケで続くとのことです。個人的には、わりと複雑な気分ですけども。りぶねすは良い作品なので続くだけでもありがたいと思います。


まこっちんの初表紙

妹大好き芸人、じゃなかった・・・・お兄ちゃんがとにかく妹を溺愛する漫画。兄のテツ、妹のカスミ、そしてテツの幼馴染でもあるアスカの3人の物語もついに5巻までやってきました。やってることは変わらず、ただし微妙な距離感などは変わりつつ、周囲の人間関係も変わりつつ、お話が進んできています。
幼馴染か新しい女か、なーんてのはよくある恋愛物語。最近、悲しい物語もありましたし、サマー・ソルト・ターンでは大正義幼馴染を倒してしまう褐色娘も登場したりもしています。ただ、りぶねすは幼馴染と妹の戦いなので、いわゆる俺妹的なパターンとなるわけで・・・・。まぁ、俺妹の場合はとんでもないハーレムな気がしないこともないですし、まさかの終わり方なので、物語として比較するには手ごわいなとも思います。←そもそも、りぶねすの兄妹はお互いにデレデレなので






個人的にはアスカを応援しています

正式にはカスミの友人のまこっちん派ではありますが、りぶねすΔ(デルタ)についてはアスカを応援しています。健気。超健気。そして貧乳!※カスミが巨乳でアスカが貧乳なので巨貧代理戦争勃発してます(嘘)
ずーっと、本当にずーっと、テツが好きだったアスカ。それでも家族愛に跳ね返されてきました。とはいえ、テツもカスミ抜きならアスカが・・・・という部分もあるのが何とももどかしい。何故かりぶねすのエロ担当となっている気がしないでもないですが、とりあえずアスカを応援していますよ。なお、5巻ではテツを裸にしてなんやかんやして、本編としての出番がほぼ終わりという状況でしたが。この勝負、本当に勝てるのだろうか???
※本編とは別の5巻おまけ話ではアスカ大活躍でした!!!カスミにエロの手ほどきをしていました。さすがエロ担当のアスカ!!!(風評被害





カスミと七瀬くん

一方、最近のカスミは七瀬くんとちょっと近いですね。カスミがボランティアで幼稚園の子供たちと遊び、何故か七瀬くんがいたわけですが。妹想いの良い奴・七瀬くん、という雰囲気を出して作中には登場しているものの、もしかすると本当はカスミ目当てのゲス野郎なのではないかと勘ぐったりもしています。←そんな描写はありません
いつも学校で見る七瀬くんと、幼稚園で妹のために大活躍する七瀬くん。どちらも七瀬くんですが、そんなちょっとしたギャップがいいですね。特に、妹想いであり、妹のためなら何でも頑張る!という姿がどこかテツを思い起こさせ・・・・カスミも心を開いているような気もします。なにより「二人だけの秘密」があるというのは大きいような気はします。




だからこそ、あの男(テツ)が大暴走するわけですが・・・・。







アスカ嫉妬中

お話的には、5巻途中で勝手にカスミたちの林間学校についていくという流れになります。本当はそのテの暴走を止めるのもアスカの役目なのですが、新しい女(のりちゃん・カスミの友人)のちょっと嫉妬してしまいました。うん、だからといって妹の林間学校にまで行くなよ・・・・。
なお、カスミと七瀬の秘密共有→のりちゃん「カスミに何かあったのでは?」→テツに相談(ミス1)→テツがアスカに相談→アスカがのりちゃんに嫉妬?(ミス2)→テツが暴走して林間学校へ、という流れです。アスカもアスカで、のりちゃんくらいに嫉妬しなくても・・・・と思いますが。とはいえ、個人的にはテツが大問題だと思うんですよ。確かにテツはカスミにとって大切な家族ですけど、ぶっちゃけテツだけ存在がイビツなんですよね。他の皆はパズルのピースが上手くはまっているのに、テツだけ、テツのピースだけあっちの方向に向いてしまっているというか。
もしテツがもう少しアスカに向き合えたのなら、この作品は完成されたパズルになるでしょう。まぁ、それではりぶねすではないんですけどね。とはいえ、カスミも七瀬くんに出会って成長?しているのに、テツだけ成長できていない。そういう意味では、テツが一番の問題であり、テツが一番かわいそうなのかもしれません。捉え方は人それぞれですが・・・・。←アスカ派としての意見



りぶねすが、テツの成長物語であってほしい・・・・。









さて、ここで残りの問題はのりちゃんですよ、のりちゃん。アスカの嫉妬を引き起こし、テツの暴走を生み出すことになってしまったわけです。ちょっとくらい反省してもらいたい。そもそも、のりちゃんて誰だよ!!カスミのお友達だよ!!!



のりちゃん

可愛い子だよ!!!
カスミを含めた4人娘の一人ですが、わりとアホの子、元気な子。かっこいい男の子に告白されて、それを「フるのがかっこよさそう」というだけでフったアホの子。だが、それが可愛い。薄い本で真っ先になんやかんやされるタイプじゃないかと思う、というだけで分かってもらえれば嬉しいです。カバー裏の、のりちゃんアホの子エピソードも可愛いかったので必読です。


お前がテツに惚れてどうする

あと、何故かのりちゃんがテツに惹かれていく展開の5巻だったわけですけど。お前がテツに惚れてどうする・・・・。いや、ここから後輩ののりちゃん(アホ)が大逆転したら伝説になるとは思うけども。君の入る隙間は1ミクロンも残っていないのだよ・・・。でも、何か今後、りぶねすの愛されキャラで突っ切ってほしい気もする。









もう5巻なのか、まだ5巻なのか。ますます女の子たちの可愛さに磨きがかかっていく作品となってきました。さすがはマガスペの看板漫画!!!まぁ、看板をかけるところがなくなってしまうんですけどね・・・・。
カスミもちょっと成長したりしているような気もしますし、七瀬くんともしかしたら?なーんてのもあり得る気がしてきました。でも、七瀬くんはもう少し髪を切った方がいいぞ(←おっさんからの意見)。最初はテツ、カスミの物語だったものが、アスカが加わり、カスミの友達だったり七瀬くんだったりも出てきて、賑やかな物語になってきましたね。よいことです。どこかで、誰かのスピンオフ話とかあったら面白いですけどね。それはそれとして、いつになったらアニメ化するんだろう。



Q:チバちゃん先輩に全く言及しないのは何故ですか?
A:誰だ、そいつ。

まこっちんは譲らない。あの男が憎い・・・・!!

アキバのオタクがゾンビにやられるわけがない「アキバタリアン・第1巻」




ついに3巻にして「インフェクション」乳首券が発行されました!!!!ゾンビものなのに何故かエロを追及するこの作品ですが、2巻の妹と一緒のお風呂でもドン引き・・・・じゃなかった、興奮させられました。そして、ついに3巻で乳首券ですよ。マガジン系作品は、単行本でなら乳首券OKなので時間の問題だと思っていました。良かった良かった。
なお、3巻ではおもらし美少女が出てきます。おもらしパンツを洗ったりとかしていますが、どうやら3巻のオマケが一番ひどかったようだ・・・・。あれは大丈夫なのか・・・・?←ドメカノでセックス袋とじやってるし問題ないよね












アキバでゾンビパニック発生!?

さて、こちらもゾンビ漫画の「アキバタリアン。さすがにインフェクションほどエロエロしくもないですし、謎虫大量発生はしていませんが、かなり真っ当なゾンビ漫画となっています。なお、マガジンエッジのweb媒体で連載しています。アキバ+バタリアンということで、アキバにゾンビが大発生する漫画になっています。エッジの前身の少年ライバルでは「アポカリプスの砦」でゾンビをやっていましたね。アキバタリアンは、もしライバルがあればバリバリに紙媒体連載でも不思議ではないクオリティです。1巻の巻末漫画ではそのあたりの苦労が見て取れます。良いゾンビ漫画なんですけどね。


結構グロいですが・・・・

とりあえずグロいです。ゾンビ作品なので当然ですね。表紙からして・・・・・、もしかすると敬遠する人もいるかもしれませんが。
ちなみに原作はゲームクリエイター稲船敬二さんです。氏のことはまぁ置いておくとして、どうやらゾンビものが大好きらしいです(Wikipedia調べ)。その流れもあって、おそらくアキバタリアンということみたいですね。作画のTATSUBON先生のゾンビ描写が上手く、きっと稲船氏を大満足させるだけのクオリティを出しているに違いありません。





残された3人?

主人公はアキバにいた3人。ほとんどの人たちがゾンビパニックに対応できていない、もしくはそんなもんあるわけねーわとなる中、ゾンビが本当に現れたことを認識して生き延びています。たまたまではありますが、パニック前にゾンビ系ゲームのイベントがあったのが良くなかったように思います。
ちなみに、主人公の3人は全員オタク。一人は“ゲームオタク”のコーヘイ。コーヘイと元々仲良しだったのが“アイドルオタク”のタケル。そして、二人がゾンビに襲われたところを助けた“ミリオタ”の杉田。コーヘイも杉田もいち早く状況を理解して、逃げたり戦ったりしています。



こーいうのは生き残れない

例えば、杉田がバイトしていたお店の人ですが、コーヘイのゾンビ発生という言葉に対して↑のようなことを言っています。これはまぁ・・・・死にますよね。というか、仮に自分がその状況だったとして、コーヘイの言葉を信じられる自信もないんですがw とはいえ「現実と空想の区別がつかなくなるよ?」なんて言われたらイラッとするかもしれませんね。区別がつかない結果が死亡だったら意味ないですし。というわけで!空想と区別がついてなくても問題ありません!!!おそらくね!!!
あと、第1話で明らかになっていますが、アキバでのパニックから半年後まで解決はしていないようです。米軍の皆さんも撤退するらしいことにはなっており、日本自体がどうなるのかわりと気になります。米軍さんなら核でドーン!!とやるかと思っていましたが、そのあたりも描かれると面白そうですね。





ちょっとしたアキバらしさ

読んでいて一番の驚きがこれでいいのか?と思いますが、作中に実在アイドルが登場しています。アキバということで48・・・・と言いたいところですが、バクステの皆さんが登場しています。↑は逃げ惑う広沢麻衣さん(マイマイ)。1話目には針尾ありささん(ありちゃん)がゾンビられています。ありちゃんの方は助かりませんが、マイマイは助かります。ゾンビものって助かる方が良いのか悪いのか分からなくなりますけどね〜。
あ、アキバらしさといえば、タケルがちょっと面白いゾンビの倒し方をしています。やっぱりアキバだなあwwwwと思う場面なので、是非見てみてください。


ロクでもない奴もいます

ゾンビより人間が怖いパターンってあると思いますが、1巻の時点でクレイジーな人間も出てきてたりします。2巻以降どうなるんでしょうね。ちなみに、ゾンビアイドルを飼育しているオッサンが登場しています。頭おかしいです。そのセンターにマイマイを、と考えているみたいですが・・・・・誰が見るんだそれ。ドルオタもゾンビだぞ。






1巻は導入で終わるのかな〜と思っていましたが、わりと話が動いていました。特にアキバらしく話を作っていたのは好印象。第1話冒頭で半年後〜って状態でもアキバに留まっていたので、アキバで主人公たちも暮らすのだろうなと思われます。アキバでゾンビを避けて生きるとしたらどうするでしょうね?言うほど長期保存できそうな食べ物がある場所も思い浮かびませんが。
というか、そもそもどうしてゾンビが?という根本にどこまで迫るのかは気になるところ。1巻の時点でゾンビの生態(倒し方)は把握済みなのと、強力そうなゾンビも存在しなさそう?なのは救いでしょうか。一番怖いのは人間かもしれません。そのあたりでお話が動くのかも??まぁ、本当に一番怖いのはゾンビの絵ですけどね。←夜中に読めないレベル



戦場は続くよどこまでも「女王陛下の補給線・第2巻」




モーニングでオススメは?とたまに聞かれることがありますが、ここ最近は「終電ちゃん」推しています。鉄道好き・・・・というわけではないですが、鉄道に縁ある人生を送っている身としては、なかなか興味深い作品です。というか、モーニングさんは人情+鉄道な作品が好きですね。もちろん私も好きです。
終電ちゃんはいわゆる鉄道擬人化ものになりますが、各路線に様々な人格があります。そんな擬人化された終電の皆さんが、路線での接続話だったり、鉄道豆知識みたいなのもありつつ、泣かせにくる作品になっています。オススメです。











戦場で待つ君へ。

一方、こちらは別冊少年マガジンで連載中の「女王陛下の補給線」です。戦争モノですが、実際のところは人情+鉄道な作品であり、終電ちゃんに負けず劣らずで鉄道物語をやってくれています。というより、別マガは良質な人情ものを生み出すのが上手いですよね。戦争という過酷な状況で頑張る主人公たち、その主人公たちを待つ人々、誰かが誰かのため・・・・という部分を押し出しています。


戦争の要の物語

タイトルが「女王陛下の補給線」というだけあって、王族が主人公であり、補給に関するお話となっています。主人公は二〇二試験補給中隊を率いるシャーロット・テューダー大尉。彼女が率いる中隊では、ラーヴィックと呼ばれる汽車を動かし、最前線から後方まで物資を届けています。


ラーヴィックを駆る

というわけで鉄道という側面があるお話です。それでいて、補給という部隊であること、つまり人同士の戦闘を積極的に行わない・・・・というより、そういう人たちを支えるお話になります。そして、それを率いるのが国の第4王女という・・・・。どうして第4王女が?と思う部分ではありますが、色々と複雑な事情があるご様子。もちろん彼女が率いている中隊の面々もかなりイロモノだったりするわけですが。
個人的には月マガパンプキンシザーズを思い出しました。パンプキン〜は戦災復興を扱う作品ですが、貴族の公女が主人公ですし、戦災復興のために体中に傷を作り続ける伍長がいたりします。余談ですが、女王陛下の補給線でも伍長がとんでもない兵器を用いつつ、ケガを作りつつ、戦っています。もちろん個々の性格は違いますし、彼らが戦う理由も違います。ただ、何かのためにと強く突き動かされる姿はどこか同じ雰囲気を感じさせます。



二〇二試験補給中隊

『兵士のために戦う兵士』
これは第1話で、作品からのメッセージのように描かれた言葉ですが、まさにその通りの物語となります。何度も言いますが、これは補給部隊によるお話なわけです。補給部隊というと国のために命を張る部隊とは少し違うわけですよね。でも、補給こそが戦争を長く続けていくためには重要な部分でもあるわけです。このあたりは他の戦争ものでも当然のように描かれているというか、補給が途絶えて負けました〜というのはよくある話。
この「女王陛下の補給線」はその部分に着目したものであり、本来であれば光をあてられるところではないけれども、兵士のために、仲間のために頑張っている兵士を描くわけです。まぁ、仲間からも蔑まれたりもしますし、栄光や栄誉があるわけでもないです。でも、その下支えだからこその物語が熱く厚く描かれます。

というか、中隊が濃すぎる気もしますが・・・・。←お姫様が率いている時点でおかしい







味方同士でひと悶着

さて、2巻では、1巻で奪われた物資を取り戻すために、何故か“味方”とひと騒動起こしています。
どういうことでしょうね??ちなみに、姫様と対峙しているのは同じ国のレジェンドだったりします。敵国が物資を奪ったのなら、それはそれは激戦となるでしょう。しかし、2巻冒頭で何故か味方のお偉いさんとモメている。その時点で理由は明白ですが、ここから物語が動きまくるのでなかなか面白いことになっています。もちろん中隊は無茶をすることになりますし、壊れた線路を修理したり、大急ぎで物資や人員をこのあと補給しまくることになります。


テルミット??

1巻はわりと二〇二試験補給中隊自体や、とんどもない伍長(単独で戦車を倒せる人)だったり姫様について描いた面が大きかったと思います。一方、2巻は中隊のメンバー紹介という側面が大きかったかもしれません。
色々あって壊れた線路を直す描写があったりしますが、ここでは保線屋(軌道を管理・修理する人たち)さんたちに着目した話なんかもあります。あとは、裏で土下座しながら資金を集める女性なんかも取り上げられていましたね。というか、レールの修理によく見る溶接を行う描写があってビックリしました。
https://www.youtube.com/watch?v=rvdf2FaE3sI
↑は同じ溶接を実演したものです。余談ですが、鉄道の日付近で鉄道 総研さんが実演を見せてくれたりするらしいですよ??もっと余談ですが、私の誕生日が鉄道の日らしいですよ???
とまぁ、わりと鉄道好きも喜びそうな描写が漫画の中でも描かれていたりします。残念?ながら、バラスト軌道で汽車(電車ではない)しかないので、鉄道特有のもっともっと面白い技術が出てくることは難しそうですが。走行速度を上げる技術とか出てきたら楽しそうですね。もしくは空を飛ぶてつど(ry





不穏な2巻の終わり方

“誰かのため”を強く描ける漫画だからこそ面白いわけですが、2巻の終わりではその信念が揺らぎそうな展開が待っていたりします。1巻からずーっと、呑気というか、仲間への信頼の笑顔のみというか、そんな姿しか見せてこなかった姫様が絶望的な表情を見せることになります。展開が展開なだけに、この表情もやむなし・・・・といったところですが、そういう意味では3巻以降も期待が大きいです。
笑顔になってくれるといいんですけど・・・・。





今の別マガでトップクラスに好きな作品です。やっぱり、誰かのため〜を描かれると弱いですね。しかも、鉄道だったり戦争だったりするわけですよ。人の生き死にもありつつなのがとても良いです。ここから、人外伍長の過去であったり、姫様にこれから待ち受けるであろう苦労話、さらに言えば戦争の行方も気になるところ。まだまだ楽しませてくれそうです。オススメ〜。